海 ページ9
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『わー、さっっむい！！！！』
『お前が来てぇって言ったんだろ！』
勢いよく電気の後ろから飛び降りると肌寒い風が私を襲う。
眼前にひろがる海、
『だからまだ早いって言ったじゃねーか』と電気はグチグチ言いながら自転車を降りた。
後ろにはかっちゃんと範太が2人乗りをしていて鋭児郎が1人で自転車に乗っている。
範太にじゃんけんで負けてしまい、2人乗りの漕ぐ側になってしまったかっちゃんは未だ納得してないらしく機嫌が悪い。
『爆豪運転さんきゅーな』
『うっせー死ね』
ただの悪口である。
自転車を海沿いに置いた私たちは砂浜に降りる。
季節は春、まだまだ海開きは先だ。
ぴちゃっと、手を波につけてみる。
『冷たぃぃぃぃ！！！』
『やべぇ凍える』
隣で同じように震える電気を見計らって、両手で水をすくい
『おりゃっ』
電気にかけた。
『うっっわ！！！！この、てめぇ何すんだ、よっ！！！！』
『んぎゃ！！！！顔にかけた！！！乙女の顔に！！』
『乙女じゃねぇだろ！！！！』
もうここまで来るとお互いの意地の張り合いである。
バシャバシャと水を掛け合っていると、
バシャッ
『あ、』
『やっべ』
誤って砂浜で座っていたかっちゃんにかかってしまった。辺りはしんと静まり返り、先程まで談笑していた範太や鋭児郎も『あちゃー。』という顔でこちらを伺う。
ぽたぽたという水滴がかっちゃんの髪の毛から滴り落ち、彼はゆっくりと立ち上がった。
『殺し倒す。』
わなわなと怒りに震え、BOMと掌で爆発を起こす爆発三太郎は本物の鬼のように恐ろしい形相だ。
逃げるしかない、そう確信した私達二人はいっせいに砂浜を走り出す。
『待てやこら！！！！！』
結果強制的な地獄の鬼ごっこである。
_______
『電気〜私疲れたから帰りの運転もよろしく』
『ったくしょうがねぇなぁ。アイス1個で手を打ってやるよ。』
ガリガリ君でいいか、なんて考えながら自転車の後ろに跨り、電気の制服をつかんだ。
今度は夏に、みんなで来よう。
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aya(プロフ) - あかねさん» うわああ嬉しいです！派閥ほんとに尊いですよね、更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2020年3月30日 15時) (
レス) id: 2714266e9e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - あああ甘酸っぺえーー！！好きです！派閥組好きやから余計好きが溢れます！更新楽しみにしてます、頑張ってください(^^) (2020年3月29日 23時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 有毒性高めの味噌汁さん» あああ分かります！かっちゃんかっこいいですよね！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年3月29日 21時) (レス) id: 2714266e9e (このIDを非表示/違反報告)
有毒性高めの味噌汁 - かっちゃんにきゅんきゅんしすぎて心臓が痛いよー！更新頑張ってくださいー！ (2020年3月29日 21時) (レス) id: b6aa212c61 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - リョンリョンさん» ホワホワしていただけてほんとに良かったです！！！ただの私の欲の塊の小説ですがこんなコメントいただけてほんとに嬉しいです！！更新がんばります！ありがとうございます！！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: 2714266e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aya | 作成日時：2020年3月20日 12時
