オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 06. ページ6

手嶋side.




ケータイを握りしめ慌てて家を飛び出した。





その間、メッセージを送っても電話をしても
既読にも出る事すらないから余計心配になる。










「‥はぁ、はぁ、はっ‥、」






指定された公園に着いたものの、人気がない。







流石にもういるわけないか‥



だとして、あいつはどこに行ったんだろう。






もう一度だけ電話をかけよう。



そう思って発信ボタンを押したら、










________♪〜〜♪♪♪〜♪♪〜〜







ものすごく近くで着信メロディが聞こえた。









Aの、だよな？





あいつがいるように思えないんだけど、
今ここで聞こえるって事はその確率しか
思えない。






でも、一体どこに‥‥‥‥‥‥‥‥‥







辺りを目を凝らしながら見渡してた時、
ベンチの上に何かが乗っかってる様に見えた。





恐る恐る歩み寄っていく。








暗闇にもだんだんと、目が慣れてきて
それが何だったのかハッキリとする。









「‥！？ おいっ、A！？？」








オレの目に映ったものは、









あまりにも酷すぎる姿のA。



顔はボコボコにやられ、
制服はビリビリに破かれていている。






オレの呼びかけにも全く応じない。



脈はあるものの、気絶している。









「‥誰が‥‥っ」






許せねェ‥‥






だけどそんな事よりも、
処置するのが最優先だ。









Aを抱きかかえ、
兎に角家目指して走った。




























_______...




「‥鍵‥どこだ‥」






自分の家じゃ、李央がいるからと
Aの家まで走った‥‥‥ものの、
勿論のこと、鍵が掛かってて家に入れず。






Aが持ってるのは当たり前なんだが、
それがどこにあるのか‥





倒れてたベンチの、少し離れた所に
Aのバッグが落ちてたから持ってきたけども
探したけど見当たらない。









‥だとすると‥制服のポケットだよな。




ビリビリに破かれた制服。




そのせいで下着が見え、そこから
む、胸元‥までも‥







だめだから！！オレ！！







ここまで来るのに、極力Aを見ないで
抱きかかえてきた。







所謂、お姫様抱っこってやつだから
下を向けば‥見える‥






薄目になって、見ない様に見ない様にと
ポケットを探る。



「‥あ」

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