オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 40. ページ41

「そんなヘタレやめちゃえばいいのに」



「‥‥え」




後ろからそう言われて振り向くと、








「山岳‥!!!」





やぁ、と手を挙げニコリと笑う山岳が。




「‥っえ、なんでいんの」


「あたしが呼んだの」


「えええっ」


「手嶋さんとの事オレなーんにも聞いて

なかったからさぁ〜」





‥だからってわざわざ こっちま来たのか‥





あたしの向かえ側の席について、



「‥で？」

‥と目が笑ってない笑顔をコッチに向け投げかけてきた。





「で？‥とは‥‥」


「そんなヘタレなのがいいわけ？」






ジ‥‥と見つめられて少し解答に困る。



ヘタレ‥かあ‥‥





「何がそんなにいいわけ？あの人の」



‥何が‥か





「ねぇ、教えてよオレに。さっぱりなんだよね」


「‥あたしにも‥わかんない」


「わかんない？ 好きなのに？」


「わかんないよ。 あたし経験少ないし‥」





そりゃ、人を好きになった事はたくさんあるけど。



"顔がタイプ！"


‥とか。


"身長差がたまんない！"


‥とか。


"雰囲気で好きに！"



‥とか。



ただのミーハーに近い感じの好き？だったかな‥

って今なら思える気がする。






恋してる自分に酔ってた‥とか？





でも今は‥そんなんじゃなくって。



純ちゃんがヘタレでも好き。





どこが？ ‥って聞かれたってわかんない。





再会した時はなんだコイツって思ったけど。



今は一緒にいるとドキドキする。



そりゃぁ、女の子だと思ってたのにまさか
男の子でしたってオチにはびっくりしたけど。



今は、むしろ男の子で良かった‥ってさえ思える。






「人を好きになるって、どこが、とかじゃ

きっと言い表せれないと思う。

心が、体が好きって悲鳴あげてんのかもね」







‥そう。 きっとそう。






______________________________________.

あけましておめでとうございます。
昨年は沢山の方に読んで頂けた事、
仲良くしてくださった事、心から感謝致します。
事情を知っている方もおりますが、
私情により更新がかなり遅いにもかかわらず
更新した際には読んでくださる方がいて
とても有り難い事だな‥と身に染みながら
更新させていただいております。


こちらの作品はあと数話で完結となりますが、
次作の方も頑張りますので
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



ちゃも。

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