オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 31. ページ32

「叶多 ありがと。 おかげで助かったわ」




叶多に近づいてボソッと、耳打ち。






「別に? たまたまお前ら見かけたからさ」



「さーんきゅ」




ニカッと笑って見せたら、



「この間の詫びだ。 じゃ、仲良くやんな」



片手を挙げて行ってしまった‥。






「A、あいつなんで居たんだ？」



「なんかたまたまそこで昼寝してたんだってさ」



純ちゃんに聞かれて咄嗟の嘘。









「‥っわ、何、純ちゃ‥」




急に腕を引かれ、人気のない、木陰まで
連れてこられた。







「李央にやられたんだろ」




‥返答に困った。






だけど、あたしの態度で悟った様で、



「‥ごめん‥オレのせいだ」


抱きしめたまま謝られた。






「大丈夫だよ」



「‥また‥守れなかった」




とか言って泣きそうな顔してんだもん。

こっちのがなんか傷つく。






「じゃーさ、これからちゃんと守って」


「え、学校で近づいていいのか？」


「‥うん、もう李央先輩との事は終わったし」





そう言うと、パァアっと顔色が晴れて
純太スマイス。






‥うん、今なら.........

























「‥純ちゃん。 ‥‥好き、です」




「‥っ！、」






あたしのこの気持ち伝えられるって思えた。












「‥え、マジで‥？ マジで、か！」



「うん、もう前から好きになってた。

昔も今も全部、全部含めて純ちゃんだし、

なんなら、昔より好きだよ」





「〜〜〜っ‥」




目に涙溜めて震えてるよ‥‥





「‥もう、純ちゃん泣き虫」


「うっせ‥」


「昔と変わらないね、そこは。」







「‥‥‥A。 こんなオレだけどさ‥

付き合ってください‥っ」






強い眼差しで、
しっかりとあたしの目を見て言った。








もちろん、答えは、










「‥はい、よろしくお願いします‥っ」




今度は、あたしが泣かされちゃったな。











「Aが泣いた‥‥」



「嬉しくってつい‥」









「「‥‥‥はは‥ッ」」











互いの目を見つめあって、















「‥もう離さねぇ」











何度も何度も唇を重ねた。












夢なんじゃないかってくらい幸せだった。





‥いや、これからも幸せ。

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