オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 28. ページ29

「あ、の‥一体なんの用事でしょうか〜‥」





一緒に来てくれる？ って言われて
付いて来たけど‥‥。





コレ、定番中の定番、あたしボコられる
パターンのやつかな。





だって、校舎裏だぜ‥？？


この人絶対あたしの事ヤル気でしょ。


黒でしょ！








「‥ねえあんた」



くるりとあたしの方へと体を向ける先輩。





「‥っヒッ！ はいいい！！」




ついにキタアアアアアァァァァ！！！！






「‥あ、あたっ、別に凶暴とかじゃな、」



「純太の事好きっ？」




「‥え、‥‥は？」




「純太のどんな所が好きなの？」






「あー‥えっと」






‥え、なんだそんな事？



もっと、

【あたしから純太を取らないで！！】

‥‥とか言われると思ってた‥んだけどな。










「ねぇ、どんな所が好き？

純太はあんたにどんな感じなの？」






「えーっと‥」







なんかそんなグイグイこられると逆に
言いづらいしやりづらい‥






「‥お願い‥純太‥あたしに返して‥」





「‥‥」




急に涙ぐみだした先輩。




やっぱり、そう言われるか。






そうだよね。 李央先輩からしたら
あたしなんか邪魔者に過ぎないだろうね。







わかってる。自分でも。




















「‥ごめんなさい‥」



「お願い‥返して‥」






「‥‥」



「お願い‥純太がいないとあたし‥ ダメなの‥！」




あたしにしがみ付きながら泣きじゃくる先輩。





「‥っ」





「あたしの方が先に付き合ってたの‥！

お願いだから邪魔しないでよ！！！」







先輩の気持ちも分からなくはない‥


同じ立場ならそう思えるから。















「‥‥それは‥出来ません‥」





でも。 あたしだって純ちゃん好きだもん。



昔みたいに一緒にいたいなって思う。





「なんで‥なんでよ！

あたしのなの！ 返しなさいよ‥っ」





「‥‥っかは‥」





あたしの返答に逆上した先輩が首 に手 を
掛けてきた。












「‥‥あ"...が‥っ、」





「あんたがいけないのよ‥あんたが‥ッ」




まずい。


これは流石のあたしでもヤラないと
こっちがヤラれちまう‥













‥‥‥‥‥も、無理‥だ

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