オレを好きになってよ。3【手嶋純太】

You gotta love it 03. ページ3

純ちゃんにあいたくて公園で待ってたら
何者かに後ろから口を塞がれた。






だから、得意の足技を決めようと思い、
まずは腹‥ (出来れば急所) を狙った。、






「‥はあああああぁぁあっ！！」



「うっ！」




急所はギリ外した‥っぽいけどそれでも
手答えありって感じ！




そっから素早く回し蹴りを、


















「‥なーんちゃって」



「！？」








蹴ったのに、確実に怯んだと思ったのに、
目の前のこいつは、倒れこむどころか
ピンピンしてる様で、




「‥くっく‥‥ あー、おもしろっ」






って、腹抱えて笑っちゃったりなんかしてる。










‥うそ、でしょ。




このあたしの蹴りを食らって平気な奴が
いる訳？！





ってか、




「‥あんた、何者？」




一番知りたかった答えがほしい。






ジリ、ジリと相手から距離を取るため
後ろへと下がる。




もちろん、顔は相手を捉えながら。








「何者かって？
‥まだ分からないの？ オレだよ、おーれー」






オレ？ オレって誰？




あたしの知ってる奴？







オレだよ、って言うも、
辺りは暗いし、相手はフード被ってるしで
顔が見えない。








「‥名前を言え、名前を」




「えー、 それってつまんなくない？」



「全く」




「明かすよりさぁ、自分の目で確かめる方が

絶対面白いってー。 驚いた顔とか絶望した顔見たいしさー」





「悪趣味だね」






「そう？ ありがとう」








‥なんだこいつ‥気色悪いな。




人が驚いた顔や絶望した顔か見たいって
最早ただの変態かよ。







「暗くて見えないんでしょ？

じゃあ、見える様にしてあげるよ」









そう言うと、街灯のある方へと歩いていく奴。









街灯のもとまで歩いて行って、
その下で止まり、クルっと体を反転させた。










明かりに照らされ、顔が露わになってく。















「どう？ 正解が見えた？？」


















「‥！？ なんで‥‥‥ あんたが‥‥‥‥‥」

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