『インモラル』

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「未来書店の小野です！」

『ああ、小野さん。どうされました？』

「あの、良かったら今度一緒にお茶でもしませんか？」

小野さんすごい！

『…え？お茶、ですか？』

あきらかに困った雰囲気の藤ヶ谷さん。

「はいっ」

『それって僕と小野さん二人でってことですよね？』

「…はい」

断られそうな雰囲気で小野さんの元気がなくなってきた。

思わず手を握ってあげる私。

『あの、お誘いはすごく嬉しいんですが僕結婚してて、女性と二人でってのはちょっと難しいです。すみません…』

「…そう、ですか」

小野さんの声は小さくなってしまった。

結婚してるんだ。

『でもまた商品のことや企画のことで何かありましたらいつでも連絡してきて下さいね』

仕事用として電話番号渡したんだ。確かに出版社の営業さんは携帯にかけたほうがすぐ繋がるもんね。

電話を切った後、落胆する小野さんを励ましてたら帰るのが遅くなってしまった。

急いで買い物をして帰り、慌てて洗濯物を取り込み、ご飯を作った。

土曜日は割と定時で帰って来るみっくんの帰宅になんとか間に合って一安心。

ご飯を片付けてお風呂に入り、ようやく横になれてベットでウトウトしていると、お風呂からあがったみっくんが上に跨がってきた。

…嫌な予感。

「みっくん、今日はちょっと疲れたからできないよ」

「Aは何にもしなくていいから」

私のパジャマのボタンを我が物顔で外し、背中の下に手を入れてブラのホックを外すみっくん。

何もしなくていいとか言われても、するとなるとなかなか解放されないし、終わった後ぐったりするから疲れてる日はしたくないのに。

「…じゃあ口でするから」

そのほうが早く終わるだろうし。

「ダメ。Aん中にいれたい」




結局何もしなくていいとか言ったくせに色々な体位をさせられて汗だくになり、またお風呂に入ることに。


「赤ちゃん、出来たかなぁ？」

みっくんに聞くとまたソレ？って呆れ顔。

「別にいいじゃん、出来なくたって」

「ていうかみっくん、なんで何回か外に出すの？」

「ん〜、何となく？」

どうせ出すなら毎回中に出せば赤ちゃん出来る確率あがるのに。

みっくん、もしかして赤ちゃんいらないのかなぁ。

肯定されたらほんとに立ち直れないから聞けないけど…。

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