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リビングまで連れて来られる。
「みっくん…起きてたの?」
私の問いには答えない、機嫌が悪そうなみっくん。
「お前さぁ、何なの?」
「何なの、って?」
「藤ヶ谷にデレすぎ」
みっくん、ヤキモチ?
そんなこと、最近はずっとなかったから少し嬉しくなる。
「デレデレなんてしてないよ」
「いつもは俺のダチに話しかけたり、じっと見つめたりしねぇだろ」
「でも、藤ヶ谷さんは知り合いだし…」
「俺言ったよな?Aはただニコニコ笑って座ってればいいって。いつもそうしてるんだから、藤ヶ谷ん時もそうしてろよ」
「だって私も話したかったし」
「…何言ってんの?」
みっくんのがおかしいよ。どうして話したらいけないの?嫌なら家に呼ばなきゃいいのに。
だけどこれ以上口答えしたらみっくんはますます機嫌が悪くなるだろうから、謝ることした。
「ごめんなさい、みっくん…」
いつもはこうやって私が謝ると許してくれるのに、みっくんは怒った顔のまま。
戸惑っていると、みっくんに抱きしめられた。
「A…しよ?」
抱きしめる力がぎゅっと強くなり、苦しい。
「でも片付けなきゃいけないし、今日はちょっと…」
朝からバタバタして疲れたし。
「藤ヶ谷のがいいわけ?」
「え?」
話が飛びすぎてついていけない。
「あんな熱のこもった瞳で見つめたらアイツだって勘違いすんだろ」
更に腕の力が強くなる。
「苦しいよ、みっくん…」
そのまま押し倒されて驚いた。
「ちょっとみっくん!」
無言で服を脱がしてくるみっくん。
「わかったから、するから、お風呂入ってからにさせて?」
みっくんの手を掴んで止めようとするけどやめてくれない。
ピンポーン。
動きを止めたみっくんは立ち上がってモニターへ向かう。
助かった。
『あ、藤ヶ谷です。すみません、渡したい物があって』
藤ヶ谷さんだ。
「渡したいものって何」
『北山?起きたの?』
「…おう」
『Aちゃんに渡したいものがあるんだけど』
私に?何だろう…。
玄関に行こうとすると、みっくんに腕を掴まれた。
「今さぁ、取り込み中なんだわ」
『え?』
みっくん、何言ってるの?!
モニターに向かって否定しようとすると口を塞がれた。
「わかんだろ?察しろって」
『…ああ』
「また今度俺に渡してよ。じゃあな」
みっくんはモニターを切ってしまった。
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ayachoko(プロフ) - RuNaさん» RuNaさん(*^^*)コメントありがとうございます!(*≧∀≦*)溺愛ロジックを好きだと言って下さり、励みになりました(;_;)インモラルも読んで下さり嬉しいです(。>д<)これからますます暗くなっちゃいますがお付き合い下さいませf(^^;) (2017年9月2日 7時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
RuNa(プロフ) - 初めまして。溺愛ロジックを読み他の作品も読ませていただいたりしておりました。溺愛ロジックすきでした。そして、インモラルも今凄くハマっています。いつも更新されるのを楽しみに日々を過ごしています。これからの展開も楽しみです! (2017年9月2日 2時) (レス) id: 4e49bd79e0 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ましろさん» ましろさぁん( 〃▽〃)藤ヶ谷さんが藤ヶ谷先生と同じになってきちゃってます(^^;好みのせいかついつい…藤ヶ谷さんはもうちょっと人間味出したいです(笑)ガッツリイチャイチャ、私もしたいので頑張ります!(* ̄∇ ̄)ノ (2017年9月2日 1時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ゆなさん» ゆなさん(’-’*)初めまして(*≧∀≦*)溺愛ロジックの時からなんて、嬉しいです(。>д<)確かにかなり非現実的ですよね(笑)更新頑張ります!これからもよろしくお願いいたします(*^^*) (2017年9月2日 1時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - はぁぁ///たいぴがかっこいい(ウットリ)優しいだけじゃない感じがいいです(ウットリ) みったんのアセアセもドキドキするし、続き楽しみです♪ガッツリないちゃいちゃも是非希望します!← (2017年9月2日 0時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年8月20日 15時