溺愛ロジック F side

ご褒美 ページ8

よくよく観察してみると、Aは舞原が側にいてくれればそれで充分なようにみえた。

岬達に最近の行き過ぎた行為を咎めると、本人達もやはりそう思っていたのか、少し遠慮するようになり、今まで通りに戻った。

基本、俺の生徒は従順に俺の言うことを聞いてくれる。

それは今までの信頼関係から来てるのか、この見た目から得をしているのか、はたまた両方かもしれない。

…一名を除いて。



Aを準備室に呼び出し、Aの友達作りが成功したかだけを確認すると、自分の欲望のままにAを抱いた。

今日は優しく抱く気はなかった。もっとも前回優しく抱けていたのかどうか聞かれると自信はないけど。

後ろから抱きしめて、好き勝手にAの身体を責め苛んで、弄り倒した。

今にも崩れ落ちそうなAの腰を支える。

恐怖と期待に揺れるAを見つめた。

Aのこの瞳が好きだ。

俺のことが嫌いなのに、恐怖からかどこか媚びるようなこの瞳が。

Aを抱くごとに俺の黒い感情が浄化されていくようだった。



何年かぶりにうちの高校のパンフレットを作成することになり、教頭からAをモデルに使いたいと言われた時は少し目眩がした。

Aは年配にうけるタイプだと思う。

美人で清楚。控え目。

それがまさかこんなとこで気に入られてしまうとは。

舞原を勧めてみるも、華やかすぎてしまうのか却下されてしまった。

仕方なくAと玉森を職員室に呼び出し、パンフレットのことを伝えた。

Aの写真が不特定多数に渡るのも、玉森とカップリングされたのも面白くない。

…俺、結構子供っぽいな。



授業がないコマに成績表を見ていると、Aの成績が思わしくなかった。

賢そうに見えるのにな。

そんなとこすら可愛く思えてしまうからかなり重症だと思う。

…そうだ。

俺は放課後にAを呼び出した。

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