A組のプリンセス【1st day】 (ページ22)

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" 一颯の涙ページ22

柊「過去の自分が！今の自分を作る！
だから過去から逃げてるお前も！
お前も！お前も！
極めて幼稚なガキのまま
成長が止まってるってわけだ。
そんな奴らが、
一体何から卒業するっつうんだよ！」

一颯は、近くの机を蹴った。

柊「いいか！聞け！
なぜ景山澪奈は
死ななければならなかったのか！
これから彼女の生き様を通して、
お前らの考えがいかに脆く弱い物なのか！
思い知らせてやる」

中尾「ふざけんじゃねぇ…
ふざけんじゃねぇよ！おい！」

柊「そして、変わるんだ。
悪意にまみれたナイフで汚れなき弱者を
傷つけないよに変わるんだよ」

中尾くんは、先生に押し退けられる。

柊「変わってくれ…」

一颯は、涙を流した。
これは紛れもなく演技ではない。
本当の、彼自身の願い。

しかし、そんな静寂な教室に
うるさい警報音が鳴り響いた。

この警報音、私は知っている。

警察。

柊「警察の皆さん、言ったはずですよ。
次の指示が出るまで、
待っていて下さいと。
大人しくしていなければ
生徒達の命は保証しないと」

一颯は鋭い目つきへと変わった。

柊「いいでしょう、
そちらがその気なら……
最初の犠牲者はお前だ」

先生が中尾くんを見て、
押し倒した。

水越「蓮...」

その力で気絶した中尾くんの上に、
先生が跨がる。

朝、隼人から奪ったナイフを持ち、
それを振り上げた。

その間に私は入り込んだ。

『先生、ダメです！
生徒を〇すなんて。
それに中尾くんは涼音の
恋人ですよ』

私はキックでナイフを吹っ飛ばした。

柊「お前がいることを忘れてたよ。
早乙女。流石は空手チャンピオン」