7話 一目惚れ 完結 ページ34
1年春 入学式
??side(男子)
マジだるい。
今日は魁皇高校の入学式。
気づいたらもう、式真っ最中。
司会者「次は入学生代表による
スピーチです」
と言われて立ち上がったのは、
男子らが「可愛い」と
騒いでいた女子だった。
確か名前は………
『皆さん、おはようございます。
入学生代表の1年C組早乙女姫花です』
そうそう、それ!
と、長々しい話が始まると思いきや、
冗談を言って笑わせたりしていた。
その時に笑っていた彼女の顔を見て
恋に落ちた。
ドキドキドキ
一生懸命話す彼女、
スピーチが終わって席に戻った後に
周りの子に「緊張しちゃって噛んじゃった」
と笑いかける彼女。
一つ一つの仕草、全て、俺のトリコだった。
式が終わってから初めて知った、
俺と彼女は同じクラスだったことを。
2年、3年と連続で同じクラス。
しかも、3年の春に
苗字呼びから名前呼びに変わった。
呼ばれる度に嬉しくて毎日が楽しかった。
しかし、彼女は3年の秋に
俺とは違う彼氏が出来て、
卒業と同時に結婚。
終わってしまった今となっては後の祭り。
でも、結婚した今でも
名前で呼んでくれるのはとっても嬉しい。
3年のときの俺に一言言えるのならば、
「早く告白しろ」と伝えたい。
「好きだったな」
正確には大人になった今も好き。
きっとこれから先も彼女以上の
人は見つからないだろう。
『何が好きだったの?"隼人"』
完結
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姫さま2代目(プロフ) - 紅楓さん» 一気読み、凄いですね!お疲れ様です。応援ありがとうございます。頑張りますね! (2020年11月8日 22時) (レス) id: b829960b29 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 本編含め一気読みしました!これからも頑張ってください! (2020年11月8日 22時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫さま2代目 x他1人 | 作成日時:2020年10月29日 21時