付き合えば霊の問題、解決します ページ36
＜東谷目線＞
いやいや、何普通にこっち来てるの？その絵面でこっち来ないで欲しいんですけど？
てか何か小さい子供と煙管加えた髭面の男も近付いて来てるし、何をやってるんだ。
｢チンポ先生…！｣
｢はんぺｪんっ！まだ持ってるゥ！！！｣
どうやら、肩の男その一の連れらしい。チンポ先生と呼ぶのはこの幼女か。更に絵面をやばくしてくれたものだなぁ、牛山よ。
その後、私が水桶を持ってきてやると肩の男達はそれを飲み、一息ついた後に
｢にしてもアンタら、何でここに？｣
と、聞いてきた。ここは牛山に任せる事にした。私が答えないでいると牛山は呆れた様子を見せては
｢連れと夕張に来ていたんだが、はぐれてな…｣
｢んで、お前らがトロッコに乗ってるのを見たのさ｣
｢連れ…？｣
ほれ、と牛山が指を指す方向には、最初に別れた猫ちゃんの姿が…！！
｢しょうがねぇ、そいつら連れて来｢クソ尾形ァ！！今までどこに居たのよ、この猫っ！｣…うるせぇ」
こっちがどれだけ迷惑したと思ってるんだ。聞き込みも尾形が消えたから私と牛山で尾形の分もやったし、ついでに尾形探したし…この猫は何も分かっちゃいないな。
｢後で覚えてなさい｣
｢はっ、女のてめぇに何が出来るってんだ｣
｢椎茸をご飯にぶちこんで私が特別に‘あーん’して無理矢理食べさせてあげる｣
｢光栄に思いなさいな｣
｢やめろ、椎茸は食い物じゃねぇんだぞ｣
｢椎茸に謝れっ！｣
｢尾形も嬢ちゃんも、そこら辺にしとけよ｣
牛山に制されやっと、他の人を置いてきぼりにしていたと気付く。そう言えば忘れていたな、肩の男達と幼女と髭面の男。忘れていた人達は全員私と尾形を見ていた。
尾形のせいで目立ってしまったではないか。どうしてくれるんだ、と言うと尾形がははっ、と笑ったので少し背伸びをして髪をぐちゃぐちゃに乱してやった。どんなもんだい。
｢何でここに鶴見の手下が…それと女｣
｢あら、居ちゃ悪いの？｣
｢いや、そんな事は無いんだ｢白石 由竹です。独身で、一途な男です｣白石ィ、話してる途中に割り込んでくんじゃねぇよっ！」
｢ｸｩｰﾝ…｣
｢ふふっ、私は東谷A｣
｢本土では旅をしながら占いや霊媒師として活動していたわ｣
こいつが白石か、と確認出来たのは嬉しい。女好きなのだろう。尾形からしても、私からしても扱い易い馬鹿なタイプだ。
｢東谷…？｣
顔に傷のある男が私の名字を呟くので、何か？と言う視線を送ると睨み返されてしまった。謎である。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：文揚げ | 作成日時：2021年10月4日 17時
