とある術師はヨコハマで( 2 )【呪術廻戦】【文スト】

38.♧♧♧ ページ4

・



「と……兎に角！
事務員は社に戻るんだ！」


余程恥ずかしかったのか、信号が青になった瞬間
走り出してしまった谷崎さん

そこまで大袈裟な反応をされると
触れてはいけないと分かっていても気になってしまうな

本当に、この兄妹は不思議だ


「あらあら。
何なら昨日の懇願を思い出させてあ＿」













「＿＿＿ナオミ？」




『……これは、面倒臭くなったな、』



先程まで、すぐ近くにいたはずのナオミさんが姿を消した

敵襲＿＿



相手はとても面倒臭い異能力を持っているようだ。
態々手間をかけさせないで欲しい



「……真逆、」



「ナオミッ！？」

「奴等の攻撃だ！
莫迦な、何の気配も無かったぞ！？」


「敵が直ぐ近くに居るんだ……！
谷崎さん！危険です！！」


妹思いの谷崎さんは慌ててナオミさんを探し出す。その様子に、意外と冷静な敦くんが注意を呼びかけた


「何処だッ！糞ッ
ナオミを返せ！！！」

「谷崎さん！」




＿＿＿頼むから出てきておくれ〜！


何処かから、誰かを探しているような声が聞こえる



「退けッ！！」



「わっ……痛た……」

「大丈夫ですか！？」


ナオミさんしか頭にない谷崎さんが、ドンっと音を鳴らして倒した中年男性の元に駆け寄る敦くん

谷崎さんと同じ様に、誰かを探していた様子を見せていた中年男性

「エリスちゃん」と言っていたか。
外人とは、これまた珍しいことだ


……それにしても、何故ここに” ポートマフィアの首領 ”
が居るのだろうか


首領が街を歩いているなんて、随分と物騒な所だ。





と、そんな時。
憎悪の交じったような高い声が響いて、場面が変わった





＿＿＿＿＿「遊びましょ☆」




”””「ようこそ！＿＿アンの部屋へ」”””






・

39.♧♧♧→←37.♧♧♧

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す