五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

甚爾の昔話〜「俺とあいつの出会いはひょんなことから始まった」 ページ7

これはまだ、


伏黒恵のパパ・・・ーー伏黒甚爾が、禪院家に居た頃のお話し。



甚爾は、禪院家の廊下を歩いていた。



今日も変わらず、胸糞悪い禪院家の景色、


禪院家のガキ共が遊ぶ庭園には、桜が咲いている。


甚爾にとって胸糞悪い思いつくばかりの


そんな庭園を横目に、
　


廊下を歩いて行く。






ーーーーーーーーーーーー




「邪魔だ、どけ、」



「はむはむ〜、」



禪院甚爾は、今、珍妙な生き物に絡まれていた。



廊下の曲がり角を曲がった、日当たりが良いところで、


桜の花びらがひらひらと舞う中、

幼い少女が昼寝？していて、


気付かないまま間違って蹴ってしまい、


少女が「むごォっ」と体を震わせた、


「ヤベ、」と思い、「すまない、」と言いながら少女に手を伸ばしたら、

ムクリと起き上がった少女が、


まだ寝ぼけた様子で、


キョロキョロと、何かを探し、
甚爾の足を見つけた幼い少女が、くっついてきたのだ。


何やら甚爾の足をハムハムしている。




「おい、何してんだお前、俺の足にくっつくな、はなれろ」



少女を引っ剥がそうと手を伸ばす。



「・・・むむ？」



少女が、ふと何か違和感を感じたように、



甚爾の足をぴょこぴょこと離れた。




「・・・ふうむ、むむむ〜・・・」



少女が、キョロキョロと、

別の何かを探すように当たりを見回し、



庭園で遊んでいる子供達の元へ足を踏み入れた。




「誰だ君は？？」



「あ、お前、呪力がないやつだろー！」


「マジでーー？」



一瞬、自分のことを言われたと思った甚爾は、


顔をしかめ子供たちを見やったが、

　
子供たちがやいのやいのとからかっているのは、


どうやら少女のことみたいだ。



少女が子供たちに囲まれ、
　
肩を小突かれたり、突き飛ばされかけたり、


心ない言葉をかけられたりし始め、




(・・チッ、胸糞悪いなオイ、、、)




まるで昔の自分を見ているみたいな気分になり、

甚爾は顔をしかめ、



少女を助けようか、
それとも通り過ぎようか考えているとーーー・・・





「うわああああ！こいつ呪力吸ってるーーー〜〜！！！」



「うそでしょ？！はあ？？！」




突如「ギャーーー！！」と叫び声が上がる。



「・・・・・は？」



庭園では、少女がいじめを受けると思いきや、



何故か、子供たちの方がわらわらと逃げ回っている。

チビ直哉、初めてのハムハム。→←とっとこハムちゃん、五条先生をからかうの巻

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