五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

約束 ページ47

それからも、



年が明け、お正月には、皆んなで初もうでに行き、



おみくじの結果にわいわい騒ぎ、屋台を楽しみ。





節分には、皆んなで恵方巻きを作り、



甚爾と勅使河原の大人組みが鬼役になり、



皆んなで豆まきをワイワイとやり。




バレンタインでも、



皆んなでチョコレートのホールケーキを作り、



チョコフォンデュもしたりして、



「しばらくチョコは良いや〜・・げ〜っぷ」となる位、




チョコレートを沢山食べたりし、目一杯楽しんだ。











そして、雪も融けて、



また、春が来た。













「お前と出会ったのも、こんな春だったな、ハム太郎」





今日は、甚爾が、禪院家を旅立つ日だった。




桜が舞い散る道を、甚爾は歩き、



その隣に、こてつもいる。







「やっとこの古くて堅っ苦しい家を出られる、



はあ〜あ、せーせーするぜ、






・・・まあ、でも、




お前と出会ってからは、




結構楽しいこともあったからな、




おかげで楽しかったぜ、ハム太郎、」






「いしし、」と笑い、甚爾がこてつの頭を撫でる。







「うひひぃ〜、ウチも楽しかったで、とーじぃ！



・・ー〜〜なあ、ウチの家に来たら？とーじ。




禪院家ほどではないけど、琥鉄家もまあまあ広いし、



一人位住む人が増えてもヘーキやさかい、




とーじは強いし、ウチの友達やから、



おとんも、おかんも、歓迎するで？」








「ありがとよ、ハム太郎。




でも、俺は、お前にも、お前の家にも、充分世話になった。




俺は俺なりに生きてくつもりだし、大丈夫だ。」







「でも、とーじぃ・・・」






こてつが、名残惜しそうに、甚爾の服の裾を引っ張ると、








「はは、大丈夫だ、心配してくれてありがとな。




・・・まあ、そうだな、




たま〜に、腹減った時とか、


お前ん家寄らせてもらうかもしれないから、




そん時はよろしく頼むわ、」






そう言い、甚爾が琥鉄の頭をワシワシと撫でる。






「！！うん、いつでも来てええからな？



ウチ、待っとるから！



遠慮せず遊びに来てぇや！とーじぃ〜！！



ぜぇーーったいやぞ！」








こてつがニパッと笑い、甚爾に抱きつき、






甚爾もそれを見て、はは、と笑い、また琥鉄の頭を撫でた。








「約束やかんな、とーじ！」



小指を差し出した琥鉄に、



「ああ、約束する、」



甚爾も、小指を差し出し、指切りげんまんをした。

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