五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

ドッキドキ ページ34

「・・・心配したぞ、A・・」




「ひゃい！」




耳元で低くそう囁かれ、こてつはビクリと跳ね上がった。






「・・・・・・」




「・・・・・」





突然の耳元でのイケボ低音ボイス囁やきによる、名前呼び、


おまけに抱きしめられている、



琥鉄からしたら、気が気でない。





「・・・気をつけて帰れよ、じゃあな、」




「・・う、うん、とーじ、ありがと、またな、」




甚爾にいつになく優しく頭を撫で回され、


バタン、と車に乗り込み、


甚爾と直哉にバイバイし、勅使河原と琥鉄は、


禪院家を後にした。

















(・・・桜貝の恋愛成就のご利益、早速効いたんか？



・・な、なーんてな・・・ふはは)





なんだか夢見心地で、こてつはボーッとしていた。



















その日の夜。




直哉は、部屋で一人もんもんとしていた。









(え？何やさっきの・・・とーじ君、ハム太郎んこと、



あんなに大事に思ってたんか・・？)





甚爾とこてつが仲が良いのは知っていたが、



まさかあそこまで、甚爾がこてつのことを心配するとは。





(・・・ハム太郎が甚爾君ことをちょっと良い感じに思っとっても、


甚爾君は、年上の美人なお姉ちゃんがタイプみたいやし、



だから、そういう心配は無いと思っとったんに・・・)






「う、うわあああああ〜〜〜〜〜！！！！！」








一人様々な想像を巡らせながら、



直哉は布団や畳の上をのたうち回っていた。

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