恋愛成就の応援 ページ33
「お嬢!!良かった!!」
「てっしー!!」
4人が集まり、お互いの無事を確認した。
「心配したわハム太郎、」
「人魚さんのおかげで助かったわ、
ほんまありがとう人魚さん」
「良いのよ、善良な者なら、陸の者だろうと助けるのが当たり前だから」
どうやら、呪詛師の女と一緒に、甚爾と勅使河原をナンパしていた女性たちは一般人で、呪詛師にそそのかされ、
海に呑み込まれるも、人魚たちが助けたらしい。
人魚への恐れを増幅させ、凶悪な呪霊を生み出そうとした、
呪詛師による犯行だった。
「あのじゅそんちゅ共め、全く、酷い目にあったっすわ、」
「何や、そのじゅそんちゅって」
「沖縄風に言ってみました、てへ☆」
「はぁ?何やそれ、ぷははは、」
「それでは、気を付けてね、呪術師さんたち、」
「はぁ〜い、ありがとうなあ〜人魚さん!!」
人魚たちは微笑み、海に潜り、
4人は帰ることにした。
こてつは、先程女性の人魚から貰った、綺麗な桜貝を、
キラキラと見つめていた。
(桜貝にはね、恋愛成就のご利益があるらしいの、
良かったらあげるわ、可愛いお嬢さん、)
そう言いこてつに渡す人魚さんは、なんだか楽しげであった。
(・・・ウチの気持ちバレとったんかな、人魚さんには)
ちょっぴり気恥ずかしくなり、
こてつは顔を赤らめた。
勅使河原の運転で、甚爾と直哉を禪院家に送り、
門のところで、こてつが2人にバイバイしてると、
「ほんとに大丈夫なんだろうな、ハム太郎、」
「も〜大丈夫やって、帰ったら主治医にも見て貰うし、
安心してや、とーじ、」
「・・そうか、」
しかし、まだ物言いたげな甚爾は、じーっとこてつを見ている。
(・・心配かけたし、無理もないよな、)
「ほんとに大丈夫よ、ありがとな、とーじ・・いっ??」
こてつが笑いながらそう言おうとすると、
甚爾がしゃがみ込み、
こてつを抱きしめた。
「・・・と、とーじ?」
ビックリして、固まるこてつ。
(・・・潮の、香りがする)
自分を抱きしめる甚爾の香りに、こてつは何となくドキドキした。
「・・・ほんとに大丈夫なんだな、」
「え?へぁ?ん、うん、大丈夫や、で?」
甚爾の抱きしめる力がどんどん強くなり、
(ヤバい、とーじのゴリラパワーが・・)と、焦る。
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夢楽笑☆(プロフ) - ミントパインさん» わあ〜コメントありがとうございます!!面白いと思って頂けて良かったです!そんな褒めて頂けて嬉しいです(^∇^)ノ♪あざっす!!!です!!! (2023年1月25日 23時) (レス) @page38 id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
ミントパイン(プロフ) - 面白すぎる…何故このような面白い作品を作れるのか、同じ作者として尊敬します! (2023年1月19日 0時) (レス) @page23 id: d3c57e24ac (このIDを非表示/違反報告)
夢楽笑☆(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます!愉快でマイペースな主人公のほのぼの日常ライフを描きたかったので、楽しんでもらえて嬉しいです!神だなんて、そんな〜エヘヘへ(ʃƪ^3^)(笑) (2023年1月17日 3時) (レス) id: 91488f7b93 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 可愛すぎる…神ですか?神ですね。 (2023年1月16日 17時) (レス) @page17 id: 00b5af4eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢楽 笑 | 作成日時:2023年1月6日 23時