五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

ハム太郎ちゃんと直哉と甚爾の在りし日の話 ページ14

「ずるいわ、お前ばっか甚爾くんに稽古つけてもらって！


俺にもつけてえーや！」



「直哉じゃうちにも勝てへんやろ」



琥鉄が甚爾に、体術の訓練をつけてもらっていると、



直哉が羨ましがり、混ざってきた。



「るさい、今日こそ勝ったるわ！」



術式を使わない、呪力による身体強化により、

フィジカルだけで競い合うなら、


琥鉄の方が強い。


直哉の方が年上で体格もまさっているが、

フィジカルギフテッドによる身体能力の高さは、

伊達じゃない。





「ほ、ほ、そいや！」


「く！なんのっ・・・」


「隙アリ！」


「ふぎゃ！」



直哉が琥鉄に転ばされた。




「はい、直哉の負け〜、呪力貰うでえ〜、」



「うわーっ、そんな約束してへんやろ！やめいっ、きゃー！」



「ま〜た女々しい声上げさってからに、なはははは、」



転ばされた直哉に、琥鉄が覆いかぶさり、


直哉の首元に顔を埋めた琥鉄が、呪力を吸い食べていく。



「近いんやわお前！」


「ふご〜、ふご〜、」


「くすぐったいねん・・ううう・・また負けた、」





「・・・・・・・・・・・・」





そんな光景を、甚爾は何とも微妙な気持ちで見ていた。




(・・・近えんだよなあ、こいつ)



琥鉄は、相手に触れることにより、呪力を貰う術式故か、


距離感が他人と比べて、バグっている気がする。



琥鉄はまだ幼い＆マイペース故かあまり気にしてないが、

直哉は、もう異性を意識し始める年の頃。


琥鉄が呪力を貰うためくっついてくる度、


直哉は若干恥ずかしそうにしている。




大方、男としてのプライドが、

年下の少女に好き勝手されてるのが許せないんだろう。


あと琥鉄がムカつくんだろう。(普段から好き勝手振る舞っているから)


ただ、琥鉄もまあまあ美人な顔立ちなため、

まだ初心な直哉は、そこそこ恥ずかしくなるみたいだ。





「・・・そろそろそれ位にしてやれ、A、」



琥鉄の襟を掴み、ヒョイッと持ち上げる。



「え〜、もうちょっと〜、」



「う、う・・甚爾くん、、ありがとう、

俺、情けないわあ、男やのに、」



「気にするな、このハム太郎は、他の女子とは違う、

色々と規格外なやつなんだ、
こいつは未知数過ぎて俺でも未だによくわからんし、

いちいち驚かされる。
だから、気にすんな、」




「う、う・・・甚爾くん優しいなあ、ありがとう、

俺頑張るわ、」



「はむはむ、」


「おい、俺の手をハムハムするなハム太郎」

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