卌肆 ページ44
「あぁ!先程の鎹鴉の話を聞いた!詳しい事は分からないがまた来るといい!気をつけて帰りなさい!」
「また手合わせをしよう!次は負けない!」
煉獄パッパとショタ獄さんに頭を撫でられる。
ほんとにそろそろお金を払わないと殺されるぞこれ…。
とかいいつつもしっかり2人の手を堪能してから私は煉獄家から立ち去ることにした。
「帰り道には気をつけるのよ。何かあったら戻ってきなさい」
『ありがとうございます…!!!』
煉獄さんたちは最後まで煉獄だったし、瑠火さんは最後まで女神だった。
……
……
私はとある山をめざし、全速力を出す。
木々がだんだん多くなってきたところで鳴女ちゃんの名前を大きな声で呼ぶと
ベンッ
という、琵琶の音と共に私の体が下に落ちていく感覚に襲われる。
そして気づけば、私は寝室に居た。
「無許可で鬼狩りの所へ泊まるとはいい度胸だな?」
『ひっ』
「しかも柱だな?」
真後ろから無惨様の声が聞こえてくる。
声だけでわかる機嫌の悪さ。
間違いなく怒ってます、彼。
「何か言うことがあるのではないのか?」
ゆっくり前に回り込んだかと思えば、しゃがみこんで目線を合わせてくる。
バチッと目が合ったのがわかった。
イケメンだし近いし推しだし無理しんどい。
思わず顔を背け、目を逸らした。
しかし無惨様がそれを許す訳もなく、顎を掴まれ強引に目と目を合わせられた。
耐えきれず逸らそうとしたが、男の力…というか鬼の力で押さえ付けられては動くこともできない。
だから目を閉じて視線から逃れようとした。
「こっちを見ろ」
顎を更に強い力で拘束され、顔を直視させられる。
私は観念して目を開けた。
しかし……
『やっぱむり!!!!!!ごめんなさい!!!!!!』
驚いて力がほんの少し緩んだ隙に無惨様から距離をとる。
顔が良すぎてこのままでは私が爆発してしまう。
とりあえずイケメンから逃れるため、勢いよく寝室から飛び出そうと思ったが、誰かにぶつかってしまい、それは叶わなかった。
嫌な予感がする。
ゆっくり上を向けば、物凄い顔でこちらを見下す黒死牟と目が合った。
「帰って…きていたのか…」
まさかのおじぃちゃん!?!?!?
鬼の始祖と上弦の壱…
逃げられるわけが無いが、こうなったらダメ元で逃げてやる。
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虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時