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丗弐 ページ32

『……私家出しようかな』

私がこういう時の理由は決まっている。

それは無惨様を含めた上弦から、血の匂いを感じとった時。


こう見えてちゃんと「人は食べないで」と言っているのだ。


そのおかげなのかはしらないけど、ここに来て半年くらいは人の血の匂いは全くしなくなった。


前よりも喰らう量を減らしただけなのか、全く食べなくなったのかは分からないけれど、襲われている人が少なくなっているのは確かだ。


『なんで人間喰っちゃうのかなあ。仲良くできない?』

「「「絶対に無理だ」」」

そりゃあ鬼が人を喰わないと鬼滅の刃、という物語は始まらないけど、私からすればここは現実世界。

つまり設定や常識を変えることが出来る。


現に錆兎を助けられたわけだし。


「人を喰わなければ我々は死んでしまう」

『私死んでないけど…?』

おかわりで貰ったオムライスを食べながら言い返す。


「我々は…鬼だぞ…」

「貴様ら人間とは違う」

黒死牟と無惨様が一緒にするな。と言わんばかりに反論してきた。


『うちら家族なわけじゃん?そんなの実質人間みたいなものでしょ。大体人と同じもん食べればいいじゃん。血だってあげるからさ?』


私の血は前に言った通りほんとに見た事ないくらい凄い稀血らしくて、

最近わかったのが私の血は1滴飲んだだけで、100人食べたのと同じくらいになるらしい。転生特典怖すぎる。


まあそういう事だからいい申し出だとおもったんだけど。


「自分を…大切に…しなさい…」

「貴様は死にたいのか?」

「お前は鬼じゃないんだ。いつか死ぬぞ。ちゃんと考えろ」

「そうだよ!アタシAちゃんが居なくなるとか無理。」

「俺たちだからいいけど他の奴らだったら頭から喰われてたぞ…自分の言葉に責任もてよなァ」

「Aちゃんの血を飲めるのはありがたいけどやっぱりお肉も食べたいんだよね。」


何故かみんなに怒られた。童磨は…うん。気にしない。


てか私が言ってるのはそーゆー事じゃないし…。


『私に怪我して欲しくないなら人を喰わない事だね。せめて血だけ貰うみたいにしてよ。吸血鬼見たいな?ほら、最後に鬼ついてるし。あ、ご馳走様でした。』


「無茶言うな」

呆れたように無惨様が言ったが無視して鳴女ちゃんに日向ぼっこ、と合図を出した。

鳴女ちゃんは琵琶を鳴らし、外に移動させてくれた。


……鬼の始祖でもあり推しでもある人(?)を無視する日が来るなんて誰も思わなかっただろうな。

丗参→←丗壱



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虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時

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