廿玖 ページ29
鳴女は戸惑っていた。どちらの言うことを聞けばいいか分からないのだろう。
「鳴女！！！」
無惨様が怒鳴りながら鳴女を睨む。
『鳴女、飛ばさないでね。飛ばしたら舌切って死んじゃうよ？』
やっと無惨様から視線を外したAは笑顔でそう言ったが目は笑っていなかった。
恐らく本気だ。
「モブちゃんは無惨様に勝てないんだから無駄な勝負はよしなよ〜」
童磨がいつもと変わらない様子でそう言ったが、内心焦っているのか冷汗が流れ出ている。
『別に勝負なんか挑んでないよ。謝れって言ってるだけ』
「A、俺たちは大丈『口挟まないで』」
思わず口を閉じた。
『大体パワハラが過ぎると思わない？理不尽にも程があるよ。
上弦の鬼はこんなに無惨のために頑張って働いてんのに、その結果首を吹っ飛ばされるとか頭沸いてるんじゃないの？』
俺たちを庇ってくれるのも、体を張ってくれるのも嬉しいが、A……絶対言い過ぎだ。
聞きなれない単語もあったが恐らく良い意味では無いだろう。
このままではあのAだろうと鬼にされる事無く殺されてしまう。
「A…口を慎みなさい…」
今、無惨様がギリギリ理性を保っているうちに黒死牟がAにそう言った。
『どうして私が？無惨がたった一言謝ればいい話じゃない』
…おいまだ喋るのか？こいつ、今自分が崖っぷち…いや最早崖から落とされてると言っても過言では無い状況だと分かっているのだろうか？
「ではこちらも聞くが何故そんなに怒っている？鬼は何をされても痛くも痒くもない。そんなにムキになるな。最終選別で疲れただろう？鳴女。寝室へとばしなさい。」
人間の振りをしている時の無惨様だ。
さっきと違って優しくAに言った。
『そっか。じゃあ無惨は何されても怒らないんだね』
Aはそう言うと同時に、無惨様の方へ走り出したかと思えば、そのまま小さい日輪刀を無惨様の腹に刺した。
……は？？刺した？？
呆気に取られているとAは、無惨様の額にもう一本の小さい日輪刀を刺そうとした。
無惨様はそれを避けたが、想定済みだったのかその小さい方を空中で手放し、大きい方の日輪刀に持ち替えた。
そして……
_____日の呼吸 壱ノ型 円舞
そう言ってAは無惨様の右腕を切断した。
「A。やめなさい…おじいちゃんからの…最後の警告だ…」
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虹心(プロフ) - コメント失礼します！とっても面白いこの小説が大好きです！続き楽しみにしてます！ (2月5日 15時) (
レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます！更新おまたせしました、全然完結じゃないです！😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます！プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！さいこうです！連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか？個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます！ (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2023年3月17日 0時
