廿陸 ページ26
辺りは薄暗くなっていたが、まだほんの少し太陽の光が差していたので黒死牟と猗窩座は日陰にでも居るのだろう。
本当は今すぐにでも会いに行きたいが今は我慢。
まずはこの鎹鴉?鎹鷹?を何とかしなければならない。
『そーいえば名前なんて言うの?』
肩に乗ってる鷹さんに話しかけると少し間を開けて寂しそうに口を開いた。
「…ンナモンネェヨ」
『じゃあ名付けてもいい!?』
「勝手ニシロ!!」
口ではそう言っているものの、露骨に鷹さんの顔が明るくなったのが分かった。
何このツンデレかわいい。
『名前、たかしなんてどう?』
「ダサ…」
『全世界のたかしに謝った方がいいよ。鷹ノスケは?』
「マダマシダナ…。取リ敢エズ鬼ガデルマエニ帰レ!帰レ!」
『その事なんだけどさ。私鬼のお迎え待ってんだよね。鬼と住んでるから。』
「ハ?」
サラッと言うとサラッと羽ばたこうとする鷹ノスケ。…長いからノスケって呼ぼう。
私はノスケの足を掴んで一旦制止した。
『ちょちょ1回待って。ちゃんと理由をきいて。』
「オマエ、鬼ノ仲間ダッタノカ…ぴぃ」
悲しそうにいうノスケ。心が痛いからやめて欲しい。
『(上弦の壱と弐が近くにいるので)大きな声で言えないけど断じて違います。
何言ってんだ?って思うかもしれないけど今生きてるのも、最終選別受けれたのも鬼のおかげなの。
詳しいことは後で話すから、今は私のことを信じて欲しい。お願い。』
さすがに今日初めて会った奴を信じるのは鷹でも難しいかな…。
そう思ったが、ノスケは信じてくれたようだった。
「…お前ガ敵ダト分カッタラ御館様ニ言ウカラナ!!」
『ありがとう。ちなみにあそこの日陰にいる鬼たちが家族だよ』
「上弦ノ壱ト参?!?!」
『先に言っとくとお家は無限城なんだ』
「オマエ…約束(※廿壱参照)ワスレルナヨ」
『いや死に行くわけじゃねーよ』
……
……
……
無事(?)ノスケを説得でき、黒死牟と猗窩座と合流した。
何故か空気が重く、どうかしたのかと聞くと黒死牟に怒られた。
「この先…二度と日の呼吸は…使うな」
一見しゃべり方は変わらないように聞こえるが、ガチギレだ。もう空気で伝わる。人より五感はよくても炭治郎みたいにめちゃくちゃ鼻が利く訳じゃないのに黒死牟から怒ってる匂いがする。
怖くてチビりそう。
何故日の呼吸を使っていたことを知ってたのか、とか聞きたいことは色々あったが怖くて何も聞けなかった。
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虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時