廿弐 ページ22
…絶対挨拶まちがえたよね。御館様ツボにハマってるし。
よく見てみると、御館様のおでこら辺が紫色になっている。
眉から下は紫色になっていないからまだ目は見えるのだろうか。
…そう考えると余計に恥ずかしい。
「最終選別直後で疲れているというのに呼び出してしまってすまないね。」
ようやく落ち着いた御館様が私の正面に座ってそう言った。
声がいい。
面もいい。
生まれてきてくれてありがとう。
『おきになさらず!おやかたさまに会えてこうえいです!』
「ありがとう。では早速本題に入ろう。」
先程と変わらない様子で御館様が言った。
「様子を見ていた鎹鴉たちに聞いたよ。錆兎とAで鬼を全て倒したんだってね。」
口調や声は柔らかいもののなんだか空気がピリピリしていた。
…えもしかしておこ?
鬼全員倒しちゃダメだった?
でも倒さなかったら鬼みんな着いてきちゃうよ。命懸けの遠足が始まっちゃうよ。
現実逃避をするように色々考えていると御館様は再び口を開いた。
「別に私は怒っていないから安心してほしい。ただ、Aに聞きたいことがあってね」
『…なんでしょうか?』
なんだか嫌な予感がする。
私は御館様みたいな未来が見える?訳でもないし、第六感?がある訳でもないけどこーゆー時の嫌な予感は大体当たる。
「Aが使っていた月の呼吸と日の呼吸…誰に教えてもらったんだい?」
『 』
うん。答えられるわけが無いな。
上弦の壱に教えてもらいました☆日の呼吸は漫画を真似ただけです☆とか言えるわけない。
回答に困っていると御館様が言葉を続けた。
「勝手な事だとは分かっているんだけどね、Aの事を色々調べさせてもらったんだよ」
その一言で私は一気に青ざめた。
まさか無惨様の所にいることがバレた…?
静かに御館様の次の言葉を待つ。
「しかしあまりにも情報不足でね。こちらではAの名前と家族構成しか分からなかった。良かったら君の事を教えてはくれないだろうか」
御館様が1枚の紙を机の上に置いた。
『こ、こちらは?』
「書ける範囲でいいから、ここに書いてある項目を答えてくれると嬉しいな」
置かれた紙を見てみると、何個か質問が書かれていて解答欄があった。履歴書というか自己紹介カードみたいな感じだ。
『わかりました』
若干戸惑いつつも私は質問の問いを紙に書いていった。
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虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時