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拾漆 ページ17

鬼に背を向け俺に説教する少女に手を伸ばす鬼。


俺がそれに気づいたと同時くらいだろうか、少女は避けることも無く鬼の方を見ることも無く腕だけを動かして、鬼の腕を斬っていた。


そして何事も無かったかのように話し出す。


そうか。



彼女は呼吸が使えないのでは無く……


使う必要が無い(・・・・・・・)んだな。




彼女は鬼を挑発すると俺の手を取り、鬼の横を走り出した。



「離せ!!」


今の俺ではあの鬼に叶わないことくらい分かっている。


しかし俺はあの鬼を殺さなければならない。


ほかの犠牲者が出る前に……


例え俺が犠牲になろうとも。



『おねがいだかられいせいになって!』

「このままだとまた鱗滝さんの子供を食べてしまうかもしれない!!もう鱗滝さんの悲しむ顔は見たくないんだ!!頼む話せ!!!」


必死になって叫ぶと少女は動きをとめた。




……
Aside



錆兎の言葉につい動きを止める。



原作を壊したくない、と無意識に思っていたのだろうか、私は戦わずに逃げる選択をしていた。

こいつを倒せば炭治郎の見せ場を奪うことになるから。



しかしそんな事考えている場合ではなかった。



もしこの場で錆兎を助けられたとしても…


この後最終選抜を受けるであろう真菰ちゃんがやられるかもしれない。


何らかの原因で炭治郎は手鬼を倒せ無いかもしれない。


『……ごめんちゃんと考えてなかった』



こいつは倒さなきゃいけない。
そうとなったらやることは1つ。



まずは錆兎がこちらへ来れないように少し遠くに放り投げる。背負い投げの応用編的な?猗窩座にぃ。役に立ったよ。ありがとう。


あと錆兎2回も投げ飛ばしてごめん。




戸惑う錆兎を置いて手鬼の元に走り出す。



そして鬼がこちらを振り向いた瞬間……



首を目掛けて飛びかかった。







___日の呼吸 壱ノ型 円舞!!






「っく……あ……っ」




『っ切れた…』



錆兎に斬れず、炭治郎もギリギリで斬っていたからもしかしたら斬れないかも、と思っていたが……


とりあえず良かった。


今頃鬼は過去を思い出しているだろう。


炭治郎のように手を握って完全に塵になった所で手を合わせる。


『どうか次産まれてくる時は幸せになりますように。』


そうして鬼を最期まで見届けたと同じくらいに後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。

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虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時

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