弐・お義父さんが無惨様とか勘弁してほしい【鬼滅の刃】

拾伍 ページ15

『冷静になってよ大馬鹿者！！！！
最終選別始まる前にちゃんと言ったよね！？
他人の心配する前に自分の心配しろって！！

その折れた刀でどうやって仇を打つつもり！？
折れてない状態で切れなかったんだから折れた状態で切れるわけないでしょ！？

錆兎が死んだらみんな悲しむんだよ！？どうしてそれが分からないの？！友達なんて3日間寝込んだんだから！！！

大体錆兎が死んだら仇もくそもないでしょ！！逆に鱗滝さん悲しませようとしてどうすんのよばか！！！』


ついやってしまった。
私まで熱くなって推しに説教なんかしてしまった。


ていうかつい素で喋っちゃったどうしよう。


手鬼が後ろにいるというのに別のことを考えていると


｢危ない！！｣


という錆兎の声が聞こえる。


それと同時に私は刀を真後ろに振った。



____ｽﾊﾟｯ


その音と共に手鬼の手首が地面に落ちた。



｢は…？｣


『…思ったより弱いな……』


考え事をしながら見向きもせずに切れた私天才なのでは…？
まあ毎日上弦の鬼に稽古を付けてもらっているのだ。

これくらい出来なければ顔向けができないよね…。




『みためはつよそうなのにぜんぜんそんなことなかったね！こきゅうつかわなくてもじゅうぶんだよ！』


煽るように言えば先程まで余裕そうだった手鬼が怒り狂って攻撃を仕掛けてきた。


しかしどれも力任せで余裕で交わせてしまう。


鬼も人間も熱くなり過ぎると視界が狭くなるもんだな。


今のうちだ。

私は未だに唖然としている錆兎の手を取り、手鬼の横をすり抜けるように走り出した。



……


……


……


大正コソコソ話。


村田さんとはAちゃんが助けた時に仲良くなった。なにかお礼をしたいと言われたので水の呼吸を見せてもらうことに。1個するだけでも疲れるのに全てやらされて村田さんは結構ズタボロになったのは秘密。

Aちゃん曰く(自称)モブ同士なので仲良くしたいらしい。

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