弐・お義父さんが無惨様とか勘弁してほしい【鬼滅の刃】

拾三 ページ13

残りのおにぎりを頬張って刀の手入れを始める。


暫く刀の手入れをしていると後ろから声をかけられた。


｢あの…昨日はありがとう…」


この子は…昨日助けた男の子かな？


正直助けた人が多すぎて覚えていないが、とりあえずどういたしまして、と返す。


すると｢ほんの少ししかありませんが…｣と食料を頂いた。


そこら辺の女の子と変わらない見た目だけれど中身が中身だからか沢山食べるので助かる。


有難く食料を頂いて木の上に登った。


昨日は動きすぎて眠くなったので、木の上で寝る事にしたのだ。


そうしたら男の子が木から落ちないように見張ってくれると言ってくれた。


何から何まで申し訳ない。(とか言いつつお言葉には甘える)


だって私寝相悪いんだもん。木から落ちて死ぬとかシャレになんないし助けてくれるって言うんだからいいよね。



…


…


…




おはようございます。ガヤガヤと何やら騒がしかったため、たった今目が覚めたんだけど…



困った。とても困った。


目を開けると木のまわりを囲うように人溜まりが出来ていた。

どーゆー状況！？！？と混乱する。
幸い私は木から落ちてなかったようで私は木の上にいる。



状況を整理するために再び下を見れば｢起きたぞ！｣とこちらを見ながら嬉しそうに更に騒ぎ始めた。


宗教か何かですか？？？


とりあえず木から降りると皆から感謝の言葉を述べられる。


出血を止めてくれてありがとうとか

鬼に囲まれた時に助けてくれてありがとうとか

刀を手入れしてくれてありがとうとか

更には生理で困ってた時に助けてくれてありがとうとまで言われた。



皆私を囲って泣きながら言うもんだからやっぱり宗教かと思った。



注目されるのは苦手だし、第1モブがこんな注目されるのは如何なものかと思いお得意の逃げ足で逃げてみる。


しかし生理だった子が苦しそうにしてたので戻ってきたら数人がお供します。と言ってきてついてきてしまった。


これではまるでピク○ンのようだ。


何度も言うがモブキャラだから注目されるの慣れていないし、照れるからやめて欲しい。


が、そんな事なんて言い出せず…



その願いは届く事無く、手鬼を見つけられずにいたまま7日目の夜を迎えてしまった。

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