第5話「太宰さん(前編)」夢主 ページ6
深呼吸をし、一度落ち着いてから私の寝ていた部屋を見渡す。
私が今座っている寝台は一人で眠るにはかなり大きすぎるもの。
私から向かって左にはドレッサーがあり、男性モノの如何にも高級そうな化粧水やら香水やらなんかが置いてある。
しかも使用済み。
そこで改めて太宰さんを見てみると……
「(嗚呼……確かに綺麗な肌だ。ケアしているのか。)」
と、納得に至る。
正面にはお洒落なクローゼットが堂々と置かれており、その横にある扉は品の良いデザインだった。
派手過ぎず、かと言って全く装飾が無いわけではない、安くは無いのであろうもの。
その扉は僅かに開いており、その先にはかなり長めの廊下が見えた。
さて、私の左側にはサイドテーブルとソファがあり、ソファには太宰さんが座っている。
サイドテーブルにはランプと桶があり、桶には水が入っていて、もしかして…と思い太宰さんの手元を見ると濡れたタオルが握られていた。
……看病、してくれていたらしい。
「……まぁ、じっと見ていた私も悪かったね。お詫びに
「い、いえ、その……すみませんでした…って、飲まないですよ!?未成年ですし!!」
「？私も未成年だが……」
……え？
「……今、私にワイン勧めませんでした？」
「勧めたねぇ」
「未成年なんですよね」
「如何にも」
「……おかしくないですか!?というか冷静になってみればここどこですか、今どんな状況なんですか!?あと、一体どなたでしょう!!」
「質問が多いな。どうだろう、先ずは紅茶でも嗜んで落ち着いてから一つずつ答えていくというのは」
これでも大分厳選したんですけどね!!と前置きしてから、断る理由も無い上に状況も分からない。
つまり、よっぽどの理由がない限りは逆らわないのが賢明。
そう判断し、お誘いを受けることにしたのだった。
「……これ、お幾らでしょう」
「ここは私の家で喫茶店では無いが……」
「いや、そういう意味じゃなくてですね!?如何にも高級そうなカップなんですけれど!!も、もし割ったら弁償とか……」
「……いや、請求しないよ？私、か弱い少女に金を請求するほど落ちぶれて無いし。」
私はかなり緊張しながらこれまた高級そうな紅茶を少し頂いたのだった。
……美味しい。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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業猫(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます……修正しますので少々お待ちください;; (2020年6月4日 23時) (
レス) id: 3f4322bc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 名字を設定しても、(名字)のままなんですけど.... (2020年6月4日 23時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：業猫 | 作成日時：2019年5月20日 18時
