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後悔 ページ6

「…っ、ひっく、ひっく」

しばらくたった今も声を上げて泣いている彼
女を見るとあの男に無性に腹が立つ。

いつもは絶対に人前で泣くことのない彼女が
目を赤く腫らして泣いているのだ。

水を持って来ようと立つとAは服の裾を
引っ張って行かないでとすがってくる。

いつものような強がりな姿はどこにもない。

しばらくして泣き疲れたAは俺の膝で眠
ってしまった。目にはまだ涙の痕がある。

「しょうがねぇ、本部までおぶって行くか」

これから本部の防衛任務があるためAも
一緒に連れていかないといけない。

あの時、もっと早く気付いていればこんな事
にはならなかったのかもしれない。

*****

「それで、最近Aとはどうなんだ〜?」

学校の帰り道、弾バカを茶化そうと思って
そんな事を聞くと急に黙ってうつむく。

どうやら聞いてはいけない質問だった様だ

「あ、ちょっと俺電話するわ」

流石にちょっと気まずくなってどうしたのか
Aにも聞いてみようと電話をかける。

しばらくするともしもしといつもより若干少
し元気のないAの声が返ってきた。

少し話していると急に電話の声が聞こえなく
なって誰かに話している様な声が聞こえる。

『あの、誰ですか?ここ私の家ですけど』

震えた声で画面の向こうからそう聞こえた。

聞き間違いかと思ってAにどうしたんだ
と何度も聞くが返事は何も返って来ない。

代わりに聞こえたのはAの苦しそうな声

何かあったのだと思い急いで出水に伝える。
Aと仲いい迅さんにも一応電話で言った

するとすぐに行くと言って電話は切れた。

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作者名:Akina*uralu* | 作者ホームページ:http://uralu*akina*  
作成日時:2018年1月8日 2時

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