↑８３話↓ ページ47
→リボーンside←
リボ「そーか？…残念だな、Aのためならいつでもこの銃の引き金を引いてやるから、もし何かあった時はすぐに言えよ。」
A「…お前にだけは簡単にものを頼めないことだけは分かった…；」
リボ「遠慮すんなよ。」
A「そんなの聞いたら遠慮するに決まってんだろ…；」
と、こんな感じで普通に話しているが、実際俺は結構腹が立っていた。
昔からAの自己犠牲精神は異常だった。
救いを求める誰かを救えるのなら自分の命を絶つことも厭わない。
…それは善良な市民でもあれば死刑宣告されたほどの極悪人でもだ。
そんな奴だからたまに利用されることもある。
囮にされたこともあれば、人質、身代わりにされたことすらある。
…それなのにAは「また騙されちゃったな〜…」なんて怪我をしても困ったように笑いながら俺たちの元へ戻ってくる。
俺はそれが死ぬほど許せない。
何故こんな目に合うのがAでなくてはならないのか、何故Aにそんな人を救い、自身が傷つく力を与えたのか、そのせいでどれだけAがひどい目にあって、どれだけ俺は痛々しく傷ついても笑顔を絶やさないAの姿を見なくてはならないのか…考えるだけで気が狂いそうになるし、Aをそんな目に合わせた奴らを一人残らず殺してやりたい気持ちでいっぱいだった。
…だが、Aはそれを許さない。
「せっかく助けた命だ、もしかしたらこれからはちゃんと生きてくれるかもしれない。だから、殺さないでやってくれ。」
これがいつも俺がそいつを殺そうとしたときにAが俺を止める言葉だ。
…そんなわけねーだろ、マフィア界で一度腐った奴は二度と更生しねぇ…そんな変わり者はほんの一握りだ。
今回のこともそうだ。
またAは誰かのために自ら犠牲になろうとしている。
そして形は違えど、怪我をしても特に気にした様子もない。
むしろ水を浴びて冷たい体に傷が移ったにも関わらず傷を負っていた奴を思って泣いていた。
…畜生っ…！…また俺はAを守れなかったのか…！
…見たくなかったそんなAの姿を…！
悔しくて悔しくてたまらない…！
Aを苦しめる奴は一人残らずこの世からいなくなればいい…！
A「…リボーン…？あたし言い過ぎたか…？怒ったか…？」
そんなことを考えて黙り込んでいた俺にAは俺を気遣うように顔を覗き込んで心配そうにしている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆(プロフ) - 大福さん» 閲覧やコメントありがとうございます！一番好きだなんてとても嬉しいです！とても励みになります！これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします！(*´∀`)/ (2017年4月7日 9時) (
レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ良いところやん!！この小説一番好きです!！これからも頑張ってください!!(^^) (2017年4月7日 2時) (レス) id: a4cb61a9a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆(プロフ) - 悠さん» 閲覧やコメントありがとうございます！喜んでいただけて光栄です！そう言っていただけると励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！o(*ﾟ▽ﾟ*)o (2017年4月3日 20時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - とっても面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2017年4月3日 20時) (レス) id: 49ea3e4c7f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆(プロフ) - 闇の道化師さん» 閲覧やコメントありがとうございます！楽しんでもらえて私も嬉しいです！応援、励みになります！これからも頑張りますのでよかったらまた見て下さいね！(^o^)／ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 017ad6c40f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/
作成日時：2015年9月12日 12時
