【REBORN!】あたしが嫌い？だから何？２【最強】

↑４５話↓ ページ5

→Aside←

おぉ…我ながら美味しく出来たな…恭弥はどうだろう？
ちゃんとおいしいかな？
恭弥はハンバーグを一口サイズに箸で切り分けるとゆっくりと口に入れる。

A「…きょ、恭弥…おいしいか？」

あたしは不味いと言われてトンファーを取り出さないかハラハラしながら恭弥に尋ねる。
恭弥はハンバーグを一口食べると、一瞬だけ目を見開くと味を聞くあたしの方をバッと見た。

雲雀「ねぇ、これ…もうないの？」

A「え…？」

雲雀「このハンバーグ、すごくおいしいよ…僕、まだ食べたいんだけど、もうないの？」

恭弥はまだ一口しか食べていないというのにまだこのハンバーグはないのか、とあたしに尋ねた。

A「えっ！そんなに美味かったか！？おいしく出来るか分からなかったからそれだけしかないんだ…ごめんな…？」

雲雀「…そう。」

恭弥はこれだけしかないと分かると静かに自分の分のハンバーグを味わうようにゆっくり食べる。
…そんなにハンバーグ好きなのか…しょうがないな。
あたしは自分の分のハンバーグを半分に切り分けると恭弥のハンバーグの乗ったお皿にその半分のハンバーグを乗せてあげる。

雲雀「え…A、くれるの？」

A「あぁ、だっておいしいって言ってくれる人に食べてもらった方があたしは嬉しい…だから恭弥にあげる。」

そう言って恭弥を見ると心なしか目を細めて嬉しそうに笑っているような気がした。
それを見てあたしも嬉しくなって思わず微笑む。

雲雀「…ありがと、A。また僕にハンバーグ作って。僕、Aのハンバーグ気に入ったから。」

A「あぁ！分かった！…まぁ、あたしがここに居る間だけになりそうだけどな…。」

そう言ってあははっと笑うと途端に恭弥がいつもの顔に戻る。

雲雀「…別に君一人位、邪魔じゃないからずっとここに住ませてやってもいいけど？」

A「本当か！？…なんてな。…恭弥はあたしの作るハンバーグ目当てでそんな事言ってるんだろ？でもあたしはそんな理由だけで恭弥に世話になる訳にはいかない。だからちゃんと家探すよ。」

雲雀「……あっそ。じゃあ勝手にすれば。」

そう言ってハンバーグを一口食べる。
恭弥は少し黙るもいつもの調子に戻って今度こそご飯を食べ始めた。
…まさか…恭弥、本気で言ったのか…？
まさかな…。だって恭弥は群れるの嫌いだし、冗談だろ…？
さて、あたしもご飯食べてしまおう、そう思って先程の事はもうすっかり忘れてしまったのだった。

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