↑43話↓ ページ3
→Aside←
あたしは恭弥がいる部屋の障子の前に立つ。
A「恭弥!夕食出来たんだけど…入ってもいいか?」
雲雀「…へぇ、もう出来たんだ。いいよ。入ったら?」
恭弥の許しも貰い、あたしは両手で持っていたトレイを片手で持ち直し障子を開ける。
恭弥は窓辺に座って静かに本を読んでいた。いつの間にか部屋着になっていて日本で言う浴衣姿だった。
…浴衣…初めて見た…!
雲雀「…また僕の事見てる…また何か気になる事でもあった?」
A「…あ!いや、ただ…浴衣…初めて見たな…って思っただけだ。」
あたしは浴衣が珍しくてボーっとしていたみたいだ。
恭弥の声にハッとして料理の乗った食器をテーブル上に置きながら話す。
雲雀「ふーん。そう。…そういえばAってイタリアから来たんだよね?」
A「あぁ、そうだ!…ってなんで知ってるんだ!?あたし教えたか?」
雲雀「さっき書類整理していたらAの転入学通知書が混ざり込んでいたんだ。」
A「な…何故恭弥の所に…?」
雲雀「さあ、僕も知らない。誰か間違って置いて行ったんじゃない?」
A「転入学通知書ってそんな簡単にどこかやっても良い物なのか…!?;」
雲雀「知らない。一応、後から君の担任に渡しておいたけど、もう僕がAの事知ってるし、そんな物なくたって在校生として認めてあげるよ。」
A「あははっ!それはありがたい事だな。そん時はよろしくな!」
雲雀「うん。」
そんな話をしている間にあたしは2人分の夕食をテーブルに並べ終わる。
それに気付いた恭弥は読んでいた本の間に栞を挟んで閉じると、今まで座っていた場所に本を置いたままにして夕食の置かれたテーブルに近付く。
雲雀「!…これ…。」
あたしが作った料理は味噌汁と青菜のおひたしとハンバーグだ。
味噌汁はイタリアに居た頃、姐さんに教えてもらった。
姐さんは色々な食べ物の作り方をたくさん教えてくれた。
ちなみに具は豆腐にわかめに油揚げだ。
青菜のおひたしは事前(日本に来る前)にインターネットで簡単に作れる料理として知っていたため作れた。
この夕食のメインであるハンバーグは最近作れるようになった料理だ。
洋食であるハンバーグだが恭弥は和風のハンバーグが食べ慣れているかと思い、デミグラスソースではなく、大根おろしを端の添えて出す。
ご飯の方はお手伝いさんの方が事前に炊いていた様なのであたしはそのホカホカなご飯をよそうだけだった。
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黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 大福さん» 閲覧やコメントありがとうございます!一番好きだなんてとても嬉しいです!とても励みになります!これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします!(*´∀`)/ (2017年4月7日 9時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ良いところやん!!この小説一番好きです!!これからも頑張ってください!!(^^) (2017年4月7日 2時) (レス) id: a4cb61a9a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 悠さん» 閲覧やコメントありがとうございます!喜んでいただけて光栄です!そう言っていただけると励みになります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!o(*゚▽゚*)o (2017年4月3日 20時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - とっても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2017年4月3日 20時) (レス) id: 49ea3e4c7f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 闇の道化師さん» 閲覧やコメントありがとうございます!楽しんでもらえて私も嬉しいです!応援、励みになります!これからも頑張りますのでよかったらまた見て下さいね!(^o^)/ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 017ad6c40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒ウサギ@リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/
作成日時:2015年9月12日 12時