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話も面白いし、学びも深い。
あと可愛いし品がある。
一目惚れした時には気付かなかったAちゃんの良さが見えて胸が高鳴る。
横顔を眺めてると突然目が合って動揺した。
『?…どうかしたの?』
「いや……あ、そういえば飯行くの何であんなに渋ってたの?」
同い年だしタメで、じゃあ呼び方もラフに、と言ってから縮んだ距離に思わず動揺してしまって。
あからさまに話を逸らしてしまった。
僕が問いかけた瞬間、ぶわっと赤くなる頬。
『さ、さいあく……見られてた』
「良いじゃん 可愛かったし」
『か、かわっ』
口をぱくぱくと開いては声にならない声を上げているAちゃん。
唸りながら、お冷に手を伸ばして両手で掴む。
『だって、ファンだもん。
いきなりお昼一緒に、なんてハードル高いよ…』
ボソボソと呟く声は周りの音に掻き消されそうなくらい小さくて。
でも、僕の耳にはちゃんと届いていて。
恥ずかしそうに視線を逸らしながら手に取ったコップに口をつけるAちゃんをみて きゅんと心臓が締め付けられる。
「…僕のファン?」
『……まぁ。そう』
なんで聞こえてるの?、とバレたのが不服なのか頬を膨らませてるAちゃんの頭をポンポンと撫でる。
分かりやすいくらい急に赤くなって、“そういうの、ファンにしない方がいいよ”と呟いた。
「ね、僕が誰にでもこういうことすると思う?」
『…………え』
ピタリと固まってこちらを向いたAちゃんに、にやりと口角を上げてしてやったりという表情を浮かべる。
誰にでもするわけじゃないよ。と。
聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟く。
驚いてこちらを見るタイミングでゆっくりと首を傾げて笑顔を見せた。
僕は 一目惚れ、から
Aちゃんは ファン、から
数段飛ばしで進んで
恋人になる日も近いかもしれない。
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片思い卒業記念
*
「須貝さ〜ん?なんで俺連れてこられたんすか」
「いやあの子クイズノックファンだから、」
「あれはどう見ても水上のファンやないですか」
「……大誤算〜!」
「大誤算じゃないんすよ…俺戻りますよ?」
「待って あんなか俺一人は可哀想でしょ?そうでしょ!」
「…いや自業自得。」
「ドSじゃんか!」
(ガラス張りのカフェを外から見詰める怪しいナイスガイと灘俺)
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しぃ(プロフ) - 遊馬さん» sngwさんが推しである私からすると沼にはまってもらいたいところです笑でも、もっとsngwさんの魅力を知っていただけるとうれしいです! (2020年2月19日 20時) (レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - しぃさん» こちらこそリクエスト有難うございました!新鮮過ぎてキャラが掴めてませんが良い挑戦になりました。滲み出る頭脳明晰オーラと実況者・ゲームオタク感がいい塩梅で面白かったです(笑) 実況沼が深そうなので出来れば沼落ちせず、足湯程度に楽しみたい所存です…。(笑) (2020年2月19日 17時) (レス) id: 76910c058a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - sngwさんのリク、書いてくださってありがとうございます!実況面白いですよね!たまにほんとに東大生か?と思ってしまいますwww (2020年2月18日 20時) (レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - ぬーさん» ご愛読有難うございます。リクエスト承知致しました!更新再開までまだまだ時間がかかりそうですが、より良いものをお届け出来るよう頑張りますのでお待ちいただけたらと思います…! (2019年12月17日 23時) (レス) id: fccb4604d0 (このIDを非表示/違反報告)
ぬー - はじめまして。いつも素敵なお話ありがとうございます!福良さんでハッピーエンドなお話が読みたいです^^前半、両片思いやすれ違い等少し切ない感じからハッピーエンドの流れだと尚嬉しいです!ご検討いただけると幸いです、よろしくお願いします! (2019年12月16日 0時) (レス) id: 78f20a16f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊馬 | 作成日時:2019年8月27日 22時