*アズユーライク

あいしてるの冗談に wtnb ページ27

恋の味を教えようと同じ世界線。
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「俺Aさんのこと好きだよ」


俺のことを弟か何かだと思ってるみたいな、そんな態度がどうも気に食わなくて。気付いたら唇を奪い告白をしていた。


『…え？』


俺を見詰めるAさんの瞳が微かに揺れた瞬間、ハッと我に返った。


好きでもない年下の男からキスをされて、思いを寄せていると告げられて、嬉しい人がどこにいるんだろう。
プラスでもマイナスでもなかった俺の印象が一気に地に叩き付けられ地下に潜った気がする。絶対的にマイナスだろ。終わった。


“…考えといて下さい。”と捨て台詞を吐いて、掴んでいた腕を離すと逃げるように背を向ける。


『ちょっと！まっ』
「待てません、返事は今度聞くので」
『今度だって今だって一緒じゃない！』


Aさんの言葉にぐっと息が詰まる。


どうせ振るんだからいつでも変わらないじゃないかって？そういうことなら尚更聞きたくない。


『ねえ！
私も好きだよ』


投げかけられた言葉は予想と真逆で、“は？”と素頓狂な声をあげる他なかった。


『えっダメ…？じゃあ、あいしてるよ？』
「いや、いやいやいや…」


そんな甘い言葉を投げかけるAさんに俺は白旗を振るばかり。勝てる見込みなんてゼロに等しいのにこの人はなぜそんな甘い言葉を繰り返すんだ。


俺に気がある素振りなんて一度でも見せたことがないのに。


「……冗談、ですよね」
『それは、こうちゃん次第かなぁ』


“気持ちに気付いたのはさっきでも、好きなのは本当だよ？”と俺の顔を覗き込んで微笑む。交わっていた視線が照れ隠しをするように左右に泳いで、Aさんは立ち上がった。


…その時、赤く染まっている耳に気付いて咄嗟に腕を掴む。


そっぽを向いたままの彼女。
掴んでいる所から熱が伝わってるみたいに熱い。


「本当に、本気、なんですか」
『嘘は吐かないよ』


「じゃあ、――

嘘偽りない“あいしてる”をもう一度、
聞かせてください。」


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君が僕に言うあいしてるの冗談に

午前0時のイタズラ電話 izw #req.→←　

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