【rkrn】フラれたらなんかモテ期きた。

うぶ(？)な後輩 ページ22

『………ねぇ左門、もし仮になんだけどさ』

「？はい」


二人で手を繋ぎながら庭を歩く。

ふと話し始める私を左門は不思議そうに見上げた


『もし、私が夫婦(めおと)になりたいってなったら
左門、その時は私の事娶ってくれる〜？』



へら、と冗談っぽく笑いながらそう左門に話す。

　なんとなくな感じで聞くと、左門はギョッと大きく目を見開いて


「あえ…？？？」


となんだか間抜けな声を出す。
ぽかんとしている左門に不思議に思って声をかけた


『え、どうしたの？』

「夫婦…夫婦ですか……うぅん…」


首を傾げてなんだか悩むように目を逸らす左門。
冗談でも「いいですよ！！」やら「無理です！！」やら、左門ならキッパリいつもの感じのでかい声で言うみたいな、そんな感じだと思ってたんだけども。



『……さ、左門？』


突然ぴた、と足を止めた左門に声をかけると、繋いでいた手をきゅぅ、と掴まれた。

え、かわよ(素)



「…先輩なら僕、もし夫婦になっても良いかもです」


『え、まじで？』


顔を上げてにへ､と笑う左門が少し照れくさそうに頭を掻いた。

　冗談のつもりで話したんだれども、そう言われると純粋に嬉しくて『そりゃどーも』と左門の頭をわしゃわしゃ撫でると左門がくすぐっそうにはにかんだ。可愛いなこいつ。






「……神崎左門ー！！！！さぁぁああもおぉーん！！！！どこいったあぁあーーっ！！(怒)」


『！！この声……保護者(作兵衛)だッッ！！()』

「！作兵衛！！どこだーっ！！」


ああ、ようやく来た…ありが富松……(？)

左門も作兵衛の声に気づいたのか、まだ少しほんのり赤い顔をバッとあげた。



「作兵衛ー！！どこだーっ！」

『左門！！！作兵衛はこっちだ馬鹿！！！』


声のする方からはまた逆方向に走り出す左門の腕をグイッッと力強く引いた。


いい加減にしろ！！！！()



___________

左門の恋愛はあんまりRKRN小説でも書かれないよなぁ。

ただ作者が少し初心で照れて可愛い推しを見たかっただけです(5年､3年推し)
下級生は初恋であれ(望)

富松・苦労人・作兵衛→←神崎・決断力・迷子・左門

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