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「......はい.....。」
「...潤.....ごめん......。」
モニターで確認すると
懐かしい顔が
気まずそうに立っている。
その昔、
俺がまだ、Aのような年の頃......
それはそれは好きだった。
若いなりに、本気だった。
忘れられない........恋の相手。
「夏実....？」
突然の来客に戸惑ったが
こんな大雪の日に
何か事情があるに違いない。
そう思って、
玄関を開けた。
「久しぶり......」
「..........だな。突然どうした？」
玄関に招き入れた夏実に
少しだけ、胸が高鳴った。
「..........そばのスタジオで撮影してたんだけど
電車止まっちゃって....
タクシーもつかまんなくてさ(笑)」
「電車.....?
マネージャーはどうしたの？」
「..........(笑)
トップアイドルとは違うのよ。
もう、そこまで面倒見てもらえないの。」
「..........とりあえず、あがれよ。」
「ん。ゴメンね.......おじゃまします。」
上品にブーツを脱いだ夏実を
俺はリビングへと案内した。
あの頃は.....
夏実は注目のトップモデル
俺は駆け出しのアイドル
夏実の多忙なスケジュールの合間を縫って
二人の時間を過ごしていた。
少しでも夏実に近づきたくて
夏実を守れる存在になりたくて
葛藤していた自分が懐かしい。
「....俺ら、何年ぶり？」
キッチンでコーヒーを入れながら
ソファーに座った夏実に声をかけた
「25の時だから.........丸5年？」
夏実が答えた後、すぐに付け加えた。
「あたしは結構な頻度で見かけてるけどね。
潤の事(笑)」
「......そりゃお互い様だろ？(笑)」
職業柄、
テレビや雑誌でお互いを見かける事は当然で
別れてからも
連絡こそ取っていなかったが
お互い、意識していたのは事実.....。
それは
嫌いになって別れたわけではないから......
25になったタイミングで
俺の仕事が忙しくなった。
夏実もまた
海外での活動が多くなった時期で
すれ違いに耐えられなくなった俺らは
別れを選んだ。
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ぽんず - 作者コメのお祝いの下りにんん？、むんん？、んん？ってなった以外はおもしろかったです (2014年10月22日 0時) (
レス) id: 3248178f95 (このIDを非表示/違反報告)
癒華 - つまらなくないです。とても面白いです！ (2014年10月19日 13時) (レス) id: 7267c534d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年2月16日 3時
