2 ページ2
.
「お待たせ......ごめんね、遅くなって。」
「いや、全然。
こっちこそごめん。急に呼び出して。」
「ううん。せっかく時間できたんだし.....
私も会いたいと思ってたから(笑)」
Aの顔が赤いのは、
雪の中を歩いて来たからなのか、
それとも.....
淡い期待を抱きつつ、席についたAにメニューを広げる。
「.....どうする？飲む？」
「うーん。翔くんに合わせるよ？」
「.....じゃ、一杯だけ付き合って？」
「いいよ。寒いし、温まりたいもんね」
とりあえずビールで乾杯していると
寒い日にはもってこいの
グツグツ煮え立った鍋が運ばれてくる。
「.....ん。そういえば、Mステみたよー？
帰ってきてからすぐに録画チェックしちゃった(笑)」
さりげなく鍋を取り分けながら、
Aが話しを切り出した。
「やっぱり翔くんは白い衣装が似合うね。」
そう言って、鍋を取り分けた皿を俺の前に置いてくれる。
大皿の料理が運ばれてくるといつも
Aは皿に取り分けてくれる。
あからさまに.....ではなく、さりげなく。
会話を楽しみながら。
こういうのって、恋人同士がするもんだろ？
って、勝手に思ってる俺は
いつもAに任せている。
「.....今回は合成じゃなくてよかったよ(笑)」
「.....ふふ(笑)......そうだね。
嵐さんたち、楽しそうに踊ってたね。」
「.....今回は智くんが振り付けしたからさ、
楽しさ満載でお届けしたよね(笑)」
「満載だったね。すごいね。」
「あ。そういえば、コレ....」
思い出したようにカバンから取り出して
テーブルの上に置く。
「あ。Bitter Sweetだ.....」
「よかったらもらって(笑)」
「ホントに？.......ありがとう！嬉しい。」
もういい大人なのに
こういうところで見せる無邪気な笑顔が
すごく好きだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんず - 作者コメのお祝いの下りにんん？、むんん？、んん？ってなった以外はおもしろかったです (2014年10月22日 0時) (
レス) id: 3248178f95 (このIDを非表示/違反報告)
癒華 - つまらなくないです。とても面白いです！ (2014年10月19日 13時) (レス) id: 7267c534d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2014年2月16日 3時
