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考える、2人。 ページ33

side翔



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「好きなのかな。」




相葉くんと別れて
Aを家まで送る途中。


Aが急にそんなことを言う。





「何が?」



「相葉くん。ユリちゃんのこと、好きなのかな?」


「.....なんで?」



「.....ユリちゃんとゴハン食べれて嬉しかったって、言ってた。」


「.....まぁ、確かに。でもそれが“好き”に直結するかっていうと別じゃね?」


「でも好きでもない女の子とゴハン食べて嬉しいなんてことある?」



「.....ねぇな。」




「.....だよね?
相葉くんは、ユリちゃんと仲良くなりたかったけど、何かの理由でユリちゃんを傷つけちゃった....のかな?」



Aが、黙々と考え始めたから
きっとまた電柱にぶつかるような気がして
手を繋いで。


それに気づいたAは
俺の顔を見上げて嬉しそうにする。

その顔が可愛くて。



もう日が落ちて人通りもないし
手ェつないでるし。


引き寄せてキスしようと試みたけど
すぐに顔を逸らして
また考え込む。



「相葉くん.....ユリちゃんに何を言ったんだろう?」



Aは、今日はもう
相葉くん達のことしか頭にないらしい。



ちょっとは、俺の事も見て欲しい。
と、思いながらも
多分それは無理だって気がして。

仕方ないからAに付き合う事にした。



「.........深入りしねぇ方がいいんじゃねぇの?
当人同士の問題だってあるだろ?」


「.....うん。でも、あんなに優しい相葉くんだよ?
ユリちゃんを泣かせるようなことなんか、絶対しないと思わない?」


まぁ、そう言われると。


Aが納得するような答えを探して歩いて
ふと相葉くんのお母さんの話を思い出す。



「.....そういや、相葉くんの方から引き止めたって言ってたな。」


「.....何が?」


Aが、俺の顔を見上げて


「おばさんの話。
.....相葉くんが、ユリのこと引き止めて、一緒に食ってたって言ってたろ?

俺、相葉くんの方から女子に声かけた姿って
今まで見たことなかったから、珍しいなって思ったんだよな。」


明るくて誰にでも優しい相葉くんだけど
モテるのに浮いた話は全然ない人で。

そういう人が、自分から声をかけた女子って
やっぱり特別なんじゃないかって思って。



そしたらAが、急に立ち止まって。


「.....相葉くん、話しかけてた。」


「.....は?」


「学祭の日。ユリちゃんに、自分から話しかけてたの。」


Aは、繋いだ手にギュッと力を込めた。




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(プロフ) - 翔潤Loveさん» いつもありがとうございます!空回り翔くん....愛おしいですよね(*´-`)6章まで来てしまいました.....永遠に読める小説目指して頑張りまーすヽ(´▽`)/ (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 花菜さん» 話のスジが読者様に丸わかりの連載wwwそれだけDSHの翔くんが単純でわかりやすいって事ですかねw最近ストーリー展開がゆっくりすぎて、クドイかなと思いながら書いてたのですが“丁寧に”という評価をいただけて嬉しいです(*´-`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mikkyさん» 待っていただいてありがとうございます!おかげで楽しく書き続けられてます(*´-`)大人な2人とピュアな2人....これからも見守ってくれたら嬉しいです!ピュアな2人....果たして逃げくれるのか!それとも追い越されるのか....乞うご期待ですw (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まみ公さん» ヤキモチ焼いて暴走する翔くん...きっとこれからも登場する気がしています(*^^*)そんな事してる間に、きっとユリちゃんと相葉くんは追い越していくw6章も待ってて頂けたら嬉しいです! (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さくさん» いとも簡単に追い越される翔くんを全速力で準備中ですw簡単に1つになっちゃったら、DSH終わっちゃう気がするので(笑)とか言ってると妄想の中の翔くんに怒られそうですね(´ー`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月18日 10時

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