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食べに来た、2人。 ページ30

side翔




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【A】 ユリちゃんの一大事！力を貸して！




講義中。
そんなメッセージがAから送られてきて。

よくよく話を聞いたら
相葉くんが絡んでるらしい。



「.....あんなユリちゃん、初めて見たから。
もう居ても立っても居られなくて.....」


確かに、
いつもあんな強気でバシバシモノを言ってくるヤツが
今日は一言も発さなかった。


おまけに、めちゃくちゃ泣き腫らして。



だから余計に疑問に思う。


”なんで相葉くんなんだ？“って。


人の悪口なんて絶対に言わない
他人からも悪口を言われるようなヤツじゃない。

相葉くんが何かしたとは到底思えない。





なんだかよくわからない話を整理するために
Aと一緒に相葉くんに会いに行った。





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「.....いらっしゃい！あらっ！櫻井くんじゃないの！
久しぶりー！」



相葉くんの母さんが、俺らを出迎えてくれて。


「.....どうも、ご無沙汰してました。」


高校の頃、毎日のようにここでメシ食ったのを思い出しながら頭を下げたら


「.....可愛いわね？彼女？」


って、相葉くんのお母さんが
嬉しそうに聞いてきて。



「.....ああ。はい(笑)」


めちゃくちゃ恥ずかしくなって
笑ってごまかしたら


「.....こんにちは。野々宮って言います。
相葉くんとは、高校の時に同じクラスでした。」



Aが、にこやかに挨拶した。




「.....あらっ！高校の時のお友達だったの！？
ごめんね、おばちゃん気がつかなくて(笑)
雅紀がお世話になってねぇ....」


そう言いながら、俺たちを窓際の席に誘導して。



俺たちが席についたタイミングで水を持ってきてくれた。


そして突然思い出したように
おばさんは話し始めた。




「そういえばね、あの子。
昨日の閉店間際に、すごい美人で可愛い子と2人でここで夕飯食べてたのよ！

よく食べに来てくれる子なんだけどね？
昨日は雅紀の方から声かけて引き止めてね、
閉店時間過ぎまで仲良く喋ってたと思ったのに、
あんな遅い時間に、いつの間にか1人で返しちゃって.....ホントバカな息子だって叱ってやったんだけど......誰か、知ってる？」








おばさんの話に
俺とAは、顔を見合わせて。






「あっ！翔ちゃん！いらっしゃい！」



同じタイミングで
相葉くんが店に入ってきた。




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