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sideユリ





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「.....ごちそうさまでした。」


アタシが食べ終えるのを待っててくれた相葉くんは
タイミングよく席を立って
あったかい烏龍茶を2つ出して。


それと引き換えに
空いたお皿を、さりげなく下げた。



「.....ごめんなさい、もう閉店時間なのに。」


もうすでに暖簾も看板も片付いて
入り口の電気も消えてるのに気づいて。



あったかい烏龍茶には手をつけずに
席を立とうとしたら。



「オレが引き止めてんの。気にしないで?」


って、アタシの前に烏龍茶を差し出した。


「.....ホントはブラックコーヒー出してあげたいだけどね、ウチ中華屋だから(笑)」



そう言って笑った相葉くんは
アタシがカフェでバイトしてること、知ってるんだね。


「.....ブラックじゃなくても、飲むよ?」


「そうなの?甘いコーヒーも好き?」



テーブルに肘をついて
相葉くんは身を乗り出した。


「.....いや、甘いのは....(笑)」


じっと見つめられたことに
なんだかドキドキして。

微妙な答え方をしながら
目を逸らした。



それでも相葉くんは
たぶん、じっとアタシの方を見ていて。


こうやって目を逸らす態度さえも
楽しんでるみたい。



「相葉くんは、コーヒー飲むの?」


見つめられることに耐えられなくなったアタシは
差し出された烏龍茶を手に取って
なぜか、そんな事を聞いて。



「オレ?オレは なんでも飲むよ?」


そう答えながら
相葉くんも同じように烏龍茶を飲んだ。



「好き嫌い、なさそうだね。」


「正解!オレ何でも食うかんね!」





クシャって笑う、彼の眩しさに耐えられなくて
ずっと視線は、手に持った烏龍茶だけど。



この2人の空間が心地よくて
アタシは必死で話題を探した。



「相葉くんって、どこの学校?」


「オレ、S大の獣医学部!」


「.....獣医学部?めちゃくちゃ頭いいじゃん!」


「それ、A大の経済学部に言われても、あんまり説得力ないよ?(笑)」




いや、確かに。
ウチの経済学部は最高峰だけどさ。

見た目とイメージからじゃ、想像できない感じに
なんだかキュンとしたんだけど。



「でも、あれか。
ユリちゃんは、それ目的で進学したんじゃないよね?きっと。」



烏龍茶を飲みながら
意味深な発言をした相葉くんに

違和感を覚えた。






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(プロフ) - 翔潤Loveさん» いつもありがとうございます!空回り翔くん....愛おしいですよね(*´-`)6章まで来てしまいました.....永遠に読める小説目指して頑張りまーすヽ(´▽`)/ (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 花菜さん» 話のスジが読者様に丸わかりの連載wwwそれだけDSHの翔くんが単純でわかりやすいって事ですかねw最近ストーリー展開がゆっくりすぎて、クドイかなと思いながら書いてたのですが“丁寧に”という評価をいただけて嬉しいです(*´-`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mikkyさん» 待っていただいてありがとうございます!おかげで楽しく書き続けられてます(*´-`)大人な2人とピュアな2人....これからも見守ってくれたら嬉しいです!ピュアな2人....果たして逃げくれるのか!それとも追い越されるのか....乞うご期待ですw (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まみ公さん» ヤキモチ焼いて暴走する翔くん...きっとこれからも登場する気がしています(*^^*)そんな事してる間に、きっとユリちゃんと相葉くんは追い越していくw6章も待ってて頂けたら嬉しいです! (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さくさん» いとも簡単に追い越される翔くんを全速力で準備中ですw簡単に1つになっちゃったら、DSH終わっちゃう気がするので(笑)とか言ってると妄想の中の翔くんに怒られそうですね(´ー`) (2020年12月1日 17時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月18日 10時

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