1話「お客様」 ページ1
(17話まで台本書きをしております)
ら「A〜〜!!ちょっと今日は"客"が来るから食堂のシフト入って〜!!」
『バイトかなにかですか』
ら民町の妖怪になって早数週間。
今日も今日とて皆さんのお手伝いをしているとらっだぁさんからそう言われる。
言い方が完全にコンビニのバイト。
というよりお客様か……。
近海様では…ないのは分かる。
妖怪になって近海様やこの館の五人の皆さん以外とは初めて会うので少し緊張している。
そう思いながら食堂へと足を運ぶ。
するとレウクラウドさんとコンタミさんが料理をしていた。
コ「あ!Aいい所に!この料理そこのテーブルに並べて〜!」
レ「俺達料理作るのに手が離せなくてさー…いい感じに並べてくれる?」
『その位でしたらお手伝いさせていただきます』
そう言って美味しそうな料理を運んで長いテーブルに置く。
本当に妖怪が作ったとは思えない人間と同じおいしそうな料理。
…でも、こんなに料理を作るなんて………。
来る人は複数人なのかな……?
そう思いながら料理をテーブルに並べていった。
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言われた仕事をこなし、あれから数時間経った。
私は元々の予定だった掃除を今行っている。
そう言えば……お客様が来ると言っていたけど、どんな人なのか気になる。
生身の人間なんて、来るはずもないし好奇心旺盛な部分は妖怪になっても治らなかった。
抑えきれない好奇心を抱きながら掃除を終わらせて、お客様が来ているであろう食堂へと足を運んだ。
一階に降りて分かる。
いつもは少し賑やか程度の食堂側が今日はいつも以上に騒がしい。
ルンルン気分で食堂の扉を開ける。
『失礼しま___』
「おらぁぁぁぁ!!!くたばれ"ぺいんと"ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
『_うぐっ』
そんならっだぁさんの怒号と共に私の顔に料理と皿が飛んでくる。
楽しい気分で食堂に入った私の気分を一気に下落させるには十分だった。
さっきまで騒がしかった食堂にも静寂が走る。
「あ、あのー……A…?」
料理は私の顔から滑り落ち、皿は割れないように持つ。
私は顔を引き攣らせながららっだぁさんに向かって
『料理を粗末にするな、と何度も仰いましたよね?』
と、笑った。
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黒狐 - …!前の作品も読ませていただいてました!リメイク版してるのみて駆けつけました!リメイク版も面白いですね!同じ作品を2度楽しめてこちらも楽しいです!ありがとうございます!更新応援してます! (4月23日 22時) (レス) @page43 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 2.3年前から読ませて頂いていて何度も読み返すほど大好きな作品です!リメイク前の方も読ませて頂いてます!変わった妖怪という世界観だったりする所やストーリー 設定などとても面白くてめちゃくちゃ好きですまたいつか続きが読める事をずっと待っています。失礼しました (7月3日 11時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ミドロ - なにこれ……か、か…!神作じゃねぇかよぉぉぉぉぉ!!!!更新頑張ってください!!!! (5月30日 13時) (レス) @page14 id: 9d7832c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - まだ待ってますから、どうか続きを恵んでください (2022年9月11日 17時) (レス) @page14 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 凄い………私もこんなの作って見たいのですか妖怪などが思い浮かばないです……少しだけ真似してもよろしいでしょうか(土下座)続編待っています!! (2022年1月30日 9時) (レス) id: 30ab8735d2 (このIDを非表示/違反報告)
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