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芝生の上

辺りにはレジャーシートを広げた家族連れが沢山


そんな片隅に腰を下ろした比与太とAさん


ゆっくりとした時間が流れていきます。


比与太「あいつらも今日ここに来てたなんてびっくり」


サンドイッチをパクつきながら呟いた比与太


「バーベキューいい匂いだった」

比与太「っふ(笑)肉の匂いね」

「なんで断ったの?皆誘ってくれたのに?」

比与太「食べたかった?バーベキュー」

「美味しそうだったよ」

比与太「あはは(笑)」


サンドイッチをモグモグとしながら、芝生に寝転んだ比与太

大の字になって気持ち良さそうに伸びをしました。


それを見たAさんも、同じように横になると

大きく手足を伸ばしました。


「気持ちいいね〜」


青い空にゆっくり白い雲が流れていきます

そよそよと頬を撫でる風は、とても心地よく

寝不足のAさんにはまるで子守唄のようです。


比与太「あいつらの事、良いヤツって思ってくれて

ありがとう」


比与太はふと、そんなことをAさんに言いました。


「なんで『ありがとう』?」

比与太「ん?・・・大体はさ、見た目であいつら拒否されるから」

「誰に拒否されるのよ?」

比与太「高校の頃は、大人達皆。

今でも周りは皆距離置くヤツばっかり。

子供がいるヤツも結構いるんだけど、その親達とも普通に話しかけるの難しいって言ってたよ」

「そうなんだぁ・・・」

比与太「Aちゃんは、先輩で慣れてるから

そういう偏見が無くて嬉しいよ。」

「っふ(笑)まぁね」

比与太「芝生って気持ちいいよね〜。

俺、こうやって芝生に寝転がるの好きなんだよね。

なのに・・・いつからだろうな。

そういうの忘れちゃったのは」


友達と久しぶりに会って、少し気が抜けてしまったのもあるのでしょうか?

Aさんにも比与太の様子がいつもと違うことが分かりました。


Aさんはなにも言わずに、ただ空を見つめていました。


比与太「・・・俺

Aちゃんと出会ってなかったら、今ごろ何してただろ。

まだグラブ通いしてたかなぁ。


そう思うと、無性に怖くなるんだよね。

もうあの場所には二度と戻りたくない。


あんな自分には・・・2度と戻りたくない」


横を向いて比与太を見れば、強い眼差しで空を見つめていました。


Aさんは上を向いて目を閉じました。


「比与太?」

比与太「ん?」


目を閉じたまま

Aさんは比与太に言いました。


「人間の心を取り戻せて良かったな」

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(プロフ) - alexisさん» スゲー頑張ります(笑) (2020年6月23日 12時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - ガンバレ!銀次くん!(≧▽≦) (2020年6月22日 19時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - むーんせーらーさん» あらあら♪私の当初のイメージも同じ方です( *´艸) (2020年6月22日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
むーんせーらー(プロフ) - 私の中のヤーマダは 山田涼介君になりまちた (^-^ゞ (2020年6月11日 23時) (レス) id: 72f9e7a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リゼ@純粋少女さん» あらやだ!嬉しい♪ありがとうございます♪ (2020年6月2日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/  
作成日時:2020年3月30日 12時

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