大嫌いって言わないで４ (ページ42)

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同期は人気者？ページ42

部長｢おーい！ちょっと皆良いかー？｣

部長の少し後ろに立つヤーマダ。

部長の声に、一斉に皆が視線を向け

女子社員達はまたキャッキャと騒ぎながらヤーマダを見ています。

そしてAさんはというと。。。

｢ったくよぉー……忙しいのにそれどころじゃねぇーっつうのっ！｣カタカタ……

期日の短い仕事を必死で終わらせようとしているAさんには

部長の『ちょっと良いか』の返事に『良くないわ』と心のなかで返事をしているのでした。

そうとは知らない部長は、ヤーマダを皆に紹介します。

部長｢関西から移動になった山田君だ。

山田君には来週から来てもらうことになってる。｣

部長からの紹介に、女子社員はニコニコ顔。

そしてAさんは

｢カタカタ……来週からなら来週挨拶しろよっ……ったく……カタカタ……山田なんて……あ？ヤマダ？｣

耳だけで情報を得たAさんは、ヤーマダの名前に一応反応。

そして顔を上げて部長の方へと視線を向ければ

あぁ、なんということでしょう。

同期の、しかも昨日一緒に飲んだ山田がそこにいるじゃあーりませんか。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ヤーマダってうちの課だったのねー｣

｢あ。山田だ。｣カタカタ……

普通な反応のAさんとｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさん。

特に『わぁー！』なんていうリアクションも無し。

山田｢関西から移動になりました山田です。宜しくお願いします。

この課のAさんとｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんとは同期でして……｣

山田からの自己紹介に、女子社員達は一斉にAさん達に視線を向けました。

山田｢……ですので、分からないことも多いかもしれませんが

宜しくお願いします。｣

挨拶を終えてお辞儀をすると、女子社員達は拍手をし

とても歓迎ムードでした。

部長｢分からないことは同期がスパルタで教えるだろうから問題ないな｣

山田｢スパルタでって(笑)｣

Aさん達を見ながら皆が笑っています。

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ヤーマダ意外と人気あるんだね～。ね？A｣

｢あん？ヤーマダごときがキャーキャー言われてんのかっ！ケッ！｣

仕事で少しイラついているAさんは

今日もお口が悪いです。