◆3 days：溢れる想い ページ30
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「……、」
そのまま私は涼介くんに手を引かれて
リビングのソファまで
黙ったままついて行った
先にソファへ腰掛けた涼介くんは
私に促すように優しく手を引く
山田「Aちゃん、座ろ？」
「うん……」
そっと隣に座ると
涼介くんは手を掴んで
目線を繋いだまま私を離さなかった
静かな空気が、二人を包む
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山田「……Aちゃん」
「うん」
山田「急に帰っちゃって、ごめんね」
「……」
山田「早めに出なきゃ行けなくなって、ちゃんと挨拶出来なかったんだ」
優しいその声が、暖かい手の温もりが
一緒に居た時間を思い出させて
目の奥を刺激する
これ以上、涙を見せたくなくて
ただただ私は
涼介くんの話に頷くのが精一杯だった
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山田「連絡先も知らないから……迷ったんだけど、」
「……うん」
山田「やっぱ、黙って離れるのは嫌だなって思って……顔出しにきちゃった」
小さく頷いた瞬間に
またひとつ、瞳の奥が熱くなる
涼介くんに、また会えた
それだけで嬉しかったはずのに
優しい表情に少ししか目を合わせられない
わざわざ言いにきてくれたってことは
涼介くんがこの部屋を出たら
もうサヨナラなの？
もう二度と会えないの？
きっと全て口にしたら
全て溢れだしてしまうから
まだ、私は口を紡いだ
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山田「A……ちゃ、ん？」
名前を呼ばれて、ふいに顔を上げると
困ったように顔を覗き込んできた涼介くんは
私の頬を指でなぞる
山田「ほら、泣かないの」
「え、……」
気持ちをしまいこんでいたはずなのに
気づけば涙が零れていて
山田「泣き虫Aちゃん、」
そんな優しい顔で見つめないで
そんな甘い声で私を呼ばないで
そんなにされたら……
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山田「……大丈夫」
「……、」
まだ泣き止まない私を
涼介くんは抱き寄せてくれて
山田「泣き止むまで傍に居るから、ね？」
「うん……」
気持ちを伝えるように
私は、ゆっくり頷いた
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ゆーみん - キュンッキュンッしました！！！！ (2020年6月27日 1時) (
レス) id: 2e289340ae (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - 盟さん» コメントいつもありがとうございます！お陰様で完結できました。またORANGEさんのお話が出来上がったらこちらで知らせますので、楽しんでいただけたら嬉しいです(^-^) (2020年4月28日 0時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - 完結おめでとうございます...！REDさんの言動がとてもリアルで引き込まれました！次回作はORENGEさんということで、また読ませていただこうと思います♪お体に気をつけて、無理はなさらないでくださいね(°_°) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 2aa16a942c (このIDを非表示/違反報告)
▼SOLA(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！早速感想頂けて嬉しいです( ´:ω:` )きゅんきゅんして貰えて良かったです。また次回作が出来上がったら、お知らせにしにきますね(●´▽`●) (2020年4月27日 22時) (レス) id: bb125c4f82 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - とても大好きなお話でした！最後までホントにきゅんが止まりませんでした。ありがとうございました。次回作も楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月27日 22時) (レス) id: 0f82e6a95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年7月29日 19時
