… 45 ページ45
.
「ゆうっ…ね、いたい、」
雄也「ごめん、
…あーだから言ったじゃん…」
彼の首にしがみつきながら、
落とされるキスを縋るように求めながら、
”ごめん”って言葉を、どうしても頭からかき消したいのに。
雄也「A、やめるか。」
ふいにぽろって涙がこぼれたから、おでこにキスをして止まった彼の動き。
「…やだっ、
これ以上ごめんって言ったら泣くよ」
私の言葉のせいで顔を歪ませて、
雄也「…わかった。もう言わない。」
彼の言葉のせいで何回も泣きたくなる。
優しさが傷つけることにしかならないから、
やっぱり今日でおしまいにしようね。
雄也「…ね、」
「んっ…」
雄也「あーやべ。ごめん、…きつくなったら言って。」
ふいに苦しげな吐息が漏れて耳にその唇が触れたとき、
「ね、ゆうや」
好きで、
「…うぅー…」
この人がずっと大好きで、
雄也「…っ、ほらどっちみち泣いてんじゃんかよ…」
雄也「A、」
”A、”
呼ばないで、名前。
「…っふ、」
雄也「頼むから…どうやったら泣き止む？」
「わかんないー…
こわいよ、雄也。」
今が、じゃないの。
明日とか、これからがこわいの。
雄也「そっか。こわいか、」
絶対言えない言葉に、ただひたすらに泣きじゃくる私。
雄也「ん。A。」
おいでって。
もうぎゅー、してるのにね。
繋がったまま奥に彼を感じて、涙をすくうように抱きしめられる。
雄也「もう寝な。」
「だって、」
雄也「いるから。大丈夫だから」
何回も小さく囁いて、手首で目を覆う私をきつく抱きしめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3615人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします！笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (
レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです！なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です！！にゃんさんのペースで更新頑張ってください！！どんなに時間経っても更新楽しみにしてます！！！がんばってください！ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃん
| 作成日時：2016年10月24日 23時
