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夜の草の匂いに満ちた一本道をひた走っていた。
「誰かなぁとは思ってたけど、出久の知り合いだったの。」
さっきの怒気を含んだそれとは違って、どこかのほほんとした口調でAちゃんが言った。
活真くんて言うんだ、私はサクヤ、よろしくね。と微笑んで手をひきながら走っている。
Aちゃんの足元にはおそらく小さな結界が走るごとに敷かれていて、その弾力で推進力を増している。
活真くんも同様にAちゃんが結界を調整しているらしく、ポーンと浮き上がるようにしながら進むのに顔を輝かせていた。
「オイ！ヴィランを見たのはどこだ！？」
「あっ、あの城跡の中.....。」
それだけ聞き出すと、かっちゃんは道を急いだのか強硬手段に出た。
「きゃっ！何するの勝己下ろしてってば....！」
「空、飛びたかったんだろうが！」
「これは......！なんかちがぁう........！！」
咄嗟に活真くんを抱えたAちゃんをガシッと片手に抱えて、かっちゃんはそのまま爆破を強めて先へ行ってしまった。
ちがぁぁぁう、というAちゃんの声と、お姉ちゃぁぁぁぁんという活真くんの絶叫が闇夜にこだました。
「感覚違うからちょっと気持ちわる....」
「ンじゃ定期で慣らしてやる。」
「定期で恥ずかしいのやだよ！」
僕が到着した頃には、巨大なカマキリの姿をしたヴィランを前にかっちゃんとAちゃんが軽口を叩きあっていた。
「隠れてろ。」
「ちょっと勝己投げないの！」
とAちゃんが活真くんをキャッチしながら、既にヴィランに向かって行くかっちゃんに言った。
次の瞬間には、かっちゃんの「
Aちゃんはすかさず活真くんを抱え込んで光を遮断している。
「かっちゃん！」
振り下ろされた巨大な鎌がかっちゃんの真上に叩き込まれたのを見て叫んだ。
しかしすうっとその鎌を透過するようにして、かっちゃんが歩み出た。そのまま地面に向けて爆破を撃ち込むと、地面を伝った爆風に煽られて尻餅をつく音がした。
それと同時に巨大なヴィランの姿がすうっと揺らいで消えた。
「いたたたた....ちょっとぐらい怖がりなさいよ！」
あ、あの子は。昼間見た、活真くんのお姉ちゃんが帽子を押さえて喚いていた。
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2022年6月19日 17時
