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それよりひと言も喋れず、微動だに出来ずにいる俺を見て、目の前の男が静かに口を開いた。
「.....奥方のもので、お間違えないようですな。」
「............ッ、」
「遺ったものはそれだけでしたが、形式上、組織での合同密葬と相成ります。
あとは我らで処理する故、貴殿は心休められよ。」
「処理..............だと。」
「任務中の殉死はいかなる隊員も密やかに葬られねばならぬ。
呪詛を受けていても生んでもならぬ故。
ご存知でないとは、言うまいな、狭間討伐隊長殿。」
ギリ、と奥歯が激しく軋んだ。
知らねぇわけが、ねぇだろ。こっちは常にそれを前提に死に相対してるんだ。
白夜だってそうだ。
だから、薄明も居る、これまでこの異能でしか生きて来られなかった俺たちだが、組織から離れようと、話していた矢先だった。
なんで、なんで俺は............
白夜だけでも先に離してやれなかったんだ................！
なんで、なんで探知隊が前線で殺されなきゃなんねぇんだ！
ギリギリと拳を握っている間に男達は一礼をして家を去っていた。
「.........お父さん......？」
そっと居間の戸を開けて覗く薄明に、何も言ってやることが出来ず俺はその場に崩れ落ちた。
それから数日間、生気の抜けた抜け殻のようになった俺は、文字通り何もできずにいた。
無精髭は伸び、食事も摂る気にはなれなかった。
薄明の食事だけはと出前を取る日々で、お父さんも食べよう？と息子が泣きそうな顔で言うのに首を振るのが申し訳なくて、「大丈夫だ。」と掠れた声で繰り返した。
そうして1週間が経った頃だった。
トントントン、と家の戸が小さく音を立てた。
「御免下さいまし。」
今時インターホンも鳴らさずに、何事だ、と億劫だったが応答した。
「.......どちら様で。」
「
主、って。半分目の覚めるような心持ちで戸を開いた。
そこには真っ白な着物と笠を被った小柄な女性が立っていた。
「
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2022年6月19日 17時
