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「おら、口開けろ。仕上げ磨きだ。」
活真くんの頭を膝に乗せて、勝己が小さな歯を磨いているのをにこにこ眺めていた。
「歯はよく磨け。クソ菌を殺すつもりでな。
あ？何ニヤニヤしとんだ。」
「べつに、何でもないよ。」
自分の髪を乾かしながら、ふふ、とつい声が漏れてしまう。
「布団敷いといてやったからガキはさっさと寝ろ。
ちゃんとした時間に寝ねぇと身長伸びねぇぞ。」
はーいと返事をしつつ、活真くんと真幌ちゃんは敷いてある布団を目にしてその瞳を輝かせた。
「「サクヤちゃんの隣がいい！！」」
予想外の展開に目を瞬かせた。
「ハァ！！？Aの隣は俺に決まっとんだろうが！！！！！」
予想外の展開に頭痛を覚えた。
幼な子と対等にギャアギャア言い合っている姿がおかしくてつい笑ってしまう。
「ああもう、わかったわ。それじゃぁ真幌ちゃんと活真くんの間で寝るわね。」
やったー！と飛び上がる子らの横で、口を開こうとした勝己の肩口に顔を寄せた。
「.........子供たちが寝たら、そうっとそっち行っちゃおうかな。
あ、でもお布団無いね？」
こっそりそう囁いて、口角を上げながらちらっと見上げて見せると、勝己がグッと詰まった顔をした。
「......やけに挑戦的だな？布団なら、あんだろ。」
ニヤッと笑って満足そうにしている勝己に嫌な予感が背筋を走った。
おやすみなさーい、と声を掛け合って照明を落とすと、ゆっくりと夜が訪れたような心持ちだった。この島の夜は、ゆっくりと空気が沈むような、草木の香りのする夜だった。
しばらくすると両隣からスースーと寝息が上がり始める。
こっそりと布団から抜け出し、活真くんの隣の布団にそうっと触れるとその布団がすぐさま持ち上がった。
「寝たんか。」
「うん、ぐっすり眠れてるみたい。良かった。」
小声で交わしているとそのままぐいっと引きずり込まれて抱き込まれる。途端に胸いっぱいに香る、ニトロの香りに思わず深く息をついた。
背中に回された大きな手がピクリと動き出そうとした。
「やらしいこと禁止だからね、わかってるでしょ。」
「....ハァ？ンなもん結界張ってりゃなんとでも
「やっぱ向こうで寝ようかな。」
「わかった。悪かったわ。」
すぐさま態度を改めたのに機嫌を直して、心地よい匂いと体温に包まれてその日はすうっと眠りに吸い込まれた。
..............A。
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2022年6月19日 17時
