愛され短編集10[YouTuber]

♪卒業式、桜舞う ページ23

〜モトキside〜

モ「マジでどこ…。」



探そうと思いたったのは言いものの、本当に見つからない。



モ「……あれ、」



ふと体育館の隅に目をやると、何やら人だかりが。



「Aー！次うちと写真とろー！」


「次俺な！」


モ「な、なんか凄い…。」



その人だかりがAを中心とした人だかりなのは直ぐに気付いた。





このまま立ち去ろうか、なんて思ったけどせっかく来たんだ。

このままじゃ、終われないよ。



『あれ、モトキくん？』


モ「あ、」



しばらくすると、Aが人混みの中から出てきた。



『もう、卒業だね。』


モ「うん。」


『会うの、難しくなっちゃうね。』


モ「……うん。」



言いたいけど、言えない。


周りの騒音が遠のいて、Aと2人だけみたいな感覚に陥る。



『……モトキくん？』


モ「あの、さ。」


『うん。』






．







モ「ずっと前から、好き、でした。」



体育館の窓から入ってきた風が彼女の髪を揺らした。




桜の花びらが舞う。


まるで、映画のワンシーンのように。






短いはずなのに、時間がものすごく長く感じた。









『私もモトキくんと同じ気持ちだよ______』




そう言って彼女は頬を桜色に染めた。

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the・青春()

(一応、定期更新兼リクエストです。)



卒業シーズン(もう終わった感あるけど)ということでこんな感じのものを書いてみました。


莉子さん、リクエストありがとうございました！



良かったらリクエストお待ちしております
ʕ•̫͡•ʔ♡*:.✧

それでは！

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