YELLOW FLOWER

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照『…ねぇ、今日さ、気分転換に遊ばない？』




私の気分が落ち着き、カフェでお茶を飲んでいると


岩本くんが机からちょっと身を乗り出して言った




「え…プレゼントは？」


照『あーなんかさ、他のやつに聞いたらその子、

誕生日もうちょい先だったみたいで…悪い。昨日知ったんだ』




もうちょっと早く伝えるべきだったよな…


と言ってる岩本くんは本当に申し訳なさそう




「大丈夫。このまま帰るのも勿体ないし…いいよ。遊ぼっか？」


照『まじ？…やった』




そう言って小さくガッツポーズしてる


…そんなに嬉しいのかな？


私も岩本くんと遊べるの嬉しいからいいかなと思っていると、

彼の電話が鳴り、席を立つ




照『悪い。ちょっと席外す』


「あっ、うん」




そう言って店内を歩く彼の身長は他の人よりちょっと高くて、


スタイルいいなーなんて思ったりしていると、


店員さんがやってきた




〈失礼します。…先程、大丈夫でしたか？〉




カフェに入った時に対応をしてくれた店員さんだった




「あっ、はい。すみません、ご迷惑をおかけしてしまって…」




店員さんにも気を遣わせてしまったのかな？


とちょっと申し訳ない気持ちになる




〈いえ、彼氏さんがとても優しい方だなーと思って。

…彼女さん、幸せ者ですね〉




店員さんがふふっと笑って微笑ましそうに私を見る




…ん？彼氏？彼女？




「あっ、違いますよ？」


〈え？〉


「彼は…私の彼氏じゃありません」




そういうと、目をぱちくりさせる店員さん




〈…これは、失礼しました！でも、お似合いですよ？〉




ごゆっくり〜と言いながら、厨房に戻ってしまった


…周りからそう見えてたのかと思い、少し恥ずかしかったが、


何故か嬉しかった




照『お待たせ。…顔赤くね？何かあった？』




岩本くんが席に座りながらそう言う


…え、顔赤い？ 頬に手を当てると、たしかに熱い


顔に出てたんだ…


そう思って恥ずかしくてまた顔が熱くなった




照『待って、まじでどうした？』


「あっ、岩本くん、嫌な気持ちになったらごめんね？」


照『…？ なに、またなんかされた？』


「そうじゃないの…さっきね」




店員さんに言われたことを話している間も顔が熱かった


岩本くんは頷きながら聞いてくれ…


最終的に顔を手で隠してしまった

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