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『んぅ……あれ、教室?』
ut「どんだけ寝んねん。もうすぐ5時なんやけど」
あれ、鬱の声が聞こえた気がしたけど……
まさかと思い、隣を見ると整ったお顔が……
『うう、うぅぅうぅ鬱!?』
ut「落ち着けって」
なななんで鬱がいんの!?
『ロ、ロボロは……?』
ut「先帰ったで」
メッセージを見ると「お幸せに〜」という文字と天と書かれたスタンプが送られてあった
いやいや助けろよ!こっちは心臓バックバクで潰れそうなんだよ!
すると、鬱が私の方へ両手を出し
ut「で、Aからは?」
『お金なら貸しません。てか貸せません』
ut「俺への誕プレないん?」
『……忘れちゃった』
本当はいつでも出せるようにカバンを準備していたが、どうせ捨てられるに決まってる
ut「忘れた…ねぇ……」
すると、鬱が眼鏡を外しポケットから眼鏡拭きのような布を取り出した
眼鏡とったぁぁ!ちょ、ケータイケータイ……
ut「Aからは毎年貰ってたのに残念やわ……」
『しょうがないじゃん。最近物忘れ酷いんだし……』
ut「まだそんな歳ちゃうやろw」
鬱と話していると時間が過ぎるのが早く感じる
ずっとこの時間が続けばいいのにと何度思ったことか
ut「この眼鏡拭きもAから貰ったものやし」
『まじで。私のセンス良すぎ』
ut「絶対Aじゃないって何度も思ったw」
『失礼な!私だってたまにはセンスが良いんですよ!』
私はその時、ある疑問が頭に浮かんだ
『鬱はさ、なんでそんなに私から欲しいわけ?もう十分貰ってたじゃん』
ut「なんでって、そりゃあ、Aから貰えんってなんか…寂しいやん……?」
鬱は、こちらを覗き込むように首を傾げ、問いかけてくる
私はカバンの中のケースと本を取り出す
『誕生日…おめでと……』
ut「やっぱり持ってたやん!」
こんな事されたら誰だって落ちるに決まってる
私の好きな人は何故こんなにもずるいのか
ut「今年はまとも…じゃなかった……」
『鬱とあずさちゃんの未来の為を思って買ってあげだんだゾ!』
ut「Aらしいわw」
私達が(多分)楽しく会話をしている時
先生「お前ら!何学校でイチャイチャしてんだ!さっさと帰れ!!!」
「『すみませんでした!!!』」
もう大会出れるんじゃないかってぐらいのスピードで家に帰った
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ゆうくん(プロフ) - アルみかんさん» いえいえー!読んでてめっちゃ好きだなってなりました!これからも頑張ってください! (2020年10月24日 22時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - ゆうくんさん» ご指摘ありがとうございます!最初の方は全く考えていなかったので気づけて良かったです! (2020年10月24日 21時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(プロフ) - 細かいことですみません、ピくんの表記はsyoではなくshpですよ (2020年10月24日 21時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - べーたさん» 名前、住所、年齢、身長、体重覚えましたy((((ありがとうございます!!! (2020年8月5日 16時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
べーた(プロフ) - tn氏カラーおめです!因みにとどめ(百票目)をさしたのは僕です^^ (2020年8月5日 15時) (レス) id: 42afe91317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルみかん | 作成日時:2020年4月7日 15時